KTM 390DUKE

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
181
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

企画を“まる読み”できます!

※公開中の誌面内容はNo.181(2017年4月24日)発売当時のものになります

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コンパクトな車体に373.2cc単気筒エンジンを搭載したKTMの意欲作、390DUKEがフルモデルチェンジ。よりシャープになったスタイリングにライドバイワイヤなどを搭載。今回、イタリアまで行って注目の新型に試乗してきたぞ!

文:横田和彦/取材協力:KTMジャパン

日本上陸!至高のシングルスポーツ登場

コンパクト・シングルスポーツが魅力を一新!

125/200デュークに続き14年に日本へ導入されたKTM390デュークは、400ccクラスとしては異例の軽量・コンパクトボディに元気よく吹け上がる単気筒エンジンを搭載したスポーツネイキッド。オリジナリティあふれるスタイリングと、アクティブな乗り味は多くのファンを獲得した。かくいう私も実は390デュークオーナー。個性的なデザインとライディングフィールに魅了され、街乗りからサーキットまで3万km以上を走破。現在もバリバリ乗り回している自称“ヘビーユーザー”である。それだけに昨年末に発表された390デュークのフルモデルチェンジには人一倍注目していた。するとKTMからイタリアのトリノで開催する新型390デュークの試乗会に参加しないかというオファーが。もちろん二つ返事で了承。これはメチャクチャうれしい!

 

出国前にあらためて発表されている画像とスペックを細かく読み込む。スチール製トレリスフレームに単気筒エンジンを搭載。フロント倒立サスペンション、リヤモノショック、前後ディスクブレーキにABS装備と基本構成は先代を継承している。しかしスタイリングはフラッグシップモデルの1290スーパーデュークRを彷彿させるシャープなものに一新。ちょっと方向性が変わりイケメンになってる。フルカラー表示のTFTメーターやライドバイワイヤなど見えない部分も含め大きく進化しているようだ。

 

ただし気になる点もいくつかあった。ひとつはスペック上で車重が10kg重くなっていること。それでもこのクラスではかなり軽い部類なのだが、ライトウェイトがウリのスモールデュークシリーズにとってこの重量増がどんな影響をおよぼすだろうか。他にもシート高が30mm上がっていることや、最高出力および最大トルクの発生回転数が低くなっていることなどの違いもスペックから読み取れた。それらが実際にはどう感じられるのか。バイクではスペックと実際に体感できるフィーリングが異なるということはよくある話。単純に数値からは読み解けないであろう新型390デュークの乗り味に興味は尽きない。先代オーナーの感覚も使い、しっかりチェックしてこようと気持ちを引き締める。

 

十数時間のフライト時間を経て到着したトリノ空港から、さらにタクシーで40分。元フィアットの工場だったというホテルに着くと、新型390デュークが入口で迎えてくれた。写真で見る以上に立体感がありグラマラスな印象だ。新たに導入されたLEDヘッドライトを装備するフロントフェイスは低くシャープ。ボルトオン式になったシートレールや、高い環境規制のユーロ4に対応する右出しのサイレンサー、面積が大きくなったLEDテールランプなどによって、横から見たときの印象も新鮮なものになった。一言でいえば「さらに未来に進んだな!」といった感じだ。先代がデビューしたときもKTMは他社とまったく違うアプローチのデザインで我々を驚かせてくれたが、初めて新型を見たときにもその感動が甦り“早くこのバイクに乗りたい”と純粋に感じたのだ。しかし試乗は明日。まずは技術説明会からプログラムはスタートした。

 

「ザ・コーナー・ロケット」。モニターに映し出されたのは新型390デュークのコンセプトである。細かい説明がなくてもワインディングを軽快に駆け抜けて行く姿が想像できる名コピーだ。そのイメージを強く印象付けるスタイルは、多くのデザインスケッチの中から生み出された。ちなみにKTMのバイクをデザインしているのはキスカという会社。車体デザインのみならず、コンセプトワークからカタログまでトータルで手がけている。KTMの開発陣による設計とキスカの高度なデザイン力が融合されることで、魅力的なバイクが生み出されているのだ。

 

 

近未来感あふれるルックス内にフレンドリーさを備える

※記事の内容はNo.181(2017年4月24日)発売当時のものになります