子どもにバイクは乗らせますか?

子どもにバイクは乗らせますか?

 この仕事柄、いろいろなライダーのお話を聴くことが多い。その中でも20代、比較的年齢が若いライダーたちと話すなかで、頻繁に話題に上がるのが”二輪免許を取るとき、親に反対されたか否か”だ。

 クルマの免許は現代の社会人となるうえでは大きなメリットにもなるし、反対する親も少ないだろう。しかし、バイクとなれば話は別。クルマと違って体はむき出し、さらに車輪が2つしかないので、転倒するリスクだってある。言うまでもなく、ケガ、ひいては死亡する確率が”比較的”高くなる乗り物だ。子どもの身を心配して免許取得を反対する親がいるのも、当然といえば当然である。逆に子どもに好きなことをやらせたい、という親は応援してくれたり、自分もバイク乗りだという親は喜んでくれたりもする。

 

 僕はというと、反対されたケースだ。何かと心配してくれる母だったので想定はしていたが、やっぱり反対された。身の危険うんぬんは”歩いていても死ぬ時代だから”とかいう暴論で乗り切ったが、それ以外にも高専4年の学期末で、就職(進学)まであと1年のこの時期に免許を取る理由は何なのか、そもそも免許取得費用はどうやって賄うのかなどなど、的確に突っ込みを入れられた訳だが…。

 たしか教習所に勝手に電話しちゃって、話を進めてしまった記憶がある。

 

 僕の場合、大型二輪免許を持っていたから今の職にありつけた訳なので、結果的にはあのとき教習所に駆け込んでおいてよかったことになる。僕は勉強嫌いだったので、工学系の学校なのに履歴書に書いた所有資格は普通自動車免許と大型二輪免許のみ。只二つ持っていた資格が就職活動にてピタリと当てはまったのだから、人生面白い。

 同じようにバイクと出会えたから人生が豊かになったという人は多いだろう。

 

 逆も然りで、バイクに乗っていたばかりに、大ケガを負ってしまった…という人がいるのも事実。僕だって安全運転は心がけているけど、いつ事故に巻き込まれたりするかわからない。”もしも”のことを考えて子どもにバイクに乗らせない親心は、正直わかってしまう。

 でも子どもがかわいければ、子どもの意見だって尊重したい訳で…。一見頑固に”ダメ!”という親も、内心悩んでいるのだと思う。学生時代に担任の先生に「息子さんがバイク乗りたいって言ったら、どうします?」と聞いてみたら、ダメと答えるかと思いきや少し悩んで「わからない」と言われたことがある。曖昧なその答えに、変に納得した覚えがある。実際、その時の僕も同じ質問をされたら”わからない”としか答えられなかっただろう…。

 

 ただ、今「子どもがバイク乗りたいといったら?」と問われたら、間違いなく「乗らせる」と答える。理由は簡単。”ケガをするのは推測にすぎなく、バイクに乗りたい!と願う子どもの気持ちは確定された事実だから”である。

 コレ、工学系で揉まれた、頑固な頭の出した答えね!

子どもにバイクは乗らせますか?

キムロウのプロフィール

トラスフレームを見たらとりあえず「バンディット!」とか言っとく、バイクの技術・知識ともにテキトーなテキトー人間。“修行”と聞くと不思議とやる気が出てくるジャンルに属しており、現在編集部にてバイク修行中。暇があると隣駅まで散歩したり、道着を着てバイクに乗ったりして、ほっとくとテキトーな場所で寝たりテキトーに刀を振り回し始める21歳。ネクタイと、JUJUと中島みゆき、あと“黒”が好き。べつに心は黒くない。

コメント 6件

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    by てつ2017/10/24 21:23

    私は賛成しますよ。勿論私が乗っているのもありますが、現に子ども四人中2人は車と大型二輪を同時にとりました。もし反対したとして、乗りたかったら勝手に取ってしまうでしょう。それよりもバイクは全て自分の責任になってしまうよと言うことを教えました。怪我するのも転倒するのもね。親として子どもが痛い目するのは耐え難いですがそれよりも、楽しさも教えてあげたいなと思います。

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    by 頭文字T2017/10/26 11:53

    私は賛成です。実際、高校では禁止されている免許取得ですが、今度卒業
    するのを機に取得を勧めています。但し、バイクを乗る場合には条件を課していて、車の免許も取得しなければダメとしています。一般道では自分だけが注意していてもダメなことも多く、少なくとも車の挙動、運転者の心理がイメージできることが事故にあうリスクを少しでも下げると思えるからです。でも、やはりバイクはとても楽しいことも知って欲しいのも、ライダーである親の気持ちです。

  • by キムロウ2017/10/26 17:30

    仰る通り、本当に欲しいこと・したいことって、どんなに反対されても強行してしまうものですよね。免許取得の賛成・反対ではなく、バイクに乗るうえでの責任や注意点などをしっかりと教えるてつさんの姿勢、僕はイイと思います!

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  • by キムロウ2017/10/26 17:33

    ライダーがどんなに注意していても、もらい事故などが起こる可能性もゼロではありませんからね。クルマの運転手の立場にもなって、交通上の心理状況も理解しておくというのは、身を守るうえで大事な術の一つだと思います。そういった自衛策を講じたうえでバイクの楽しさを知ってもらえると、見守る身としても安心しますよね。

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    by ねこ2017/11/7 00:03

    最近こちらを読み始めました。
    とても楽しく、一気に読み進めてしまいました。
    皆さんバイクがお好きなのですね。

    ところで、上記の問いかけには、私はyesと答えます。
    もちろんバイクは一歩間違えば危ない乗り物。
    私自身、自分に非がなく、自己で大怪我をしたことがあります。
    大切な子供が事故に合うかもしれないこと。怖い。
    怖いですが、自分の内側を見つめると、
    自分がバイクを通して経験してきた様々な出会いを、子供にも経験してほしい、という思いがあります。
    人生には、バイクだけではなく、多少危険な思いをしてでも学びが得られること、沢山ありますものね。
    そういった自分でも気づかないほど儚く願っていることに気づいた、素敵な問だと感じました。

    季節の変わり目、風邪をひきやすい時期です。
    みなさま、ご自愛くださいませ。
    応援しています♡

  • by キムロウ2017/11/7 10:25

    コラムをご覧いただき、ありがとうございます!
    バイクとケガのリスクは切っても切れない関係ですが、仰る通り、人生には多少のリスクは負わないと得られないものってありますよね。
    かすり傷一つ付けさせない育て方が、子どものためになるのかと言われたら僕は首をかしげます。
    辛い思いの中にこそ見つけられる一生モノの宝。次の世代の子どもたちにもどんどん勝ち取っていってほしいと、僕は思います!

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