深夜テレビからはじまった心の葛藤

ある日偶然、深夜のテレビ番組表に「電人ザボーガー」というのを見つけた。昔放送されていた特撮テレビ番組の再放送である。実際、わたしは子供の時分に見たことはなかったのだが、なんとなく気になったのでためしに録画してみた。

 

そして昨日見たところ、なかなか衝撃的であった。格闘技のアクションが続いて主人公が「ザボーガー!」と呼ぶと、地面に隠れていたザボーガーというロボットが出てきて、カパッと自分で耳を外して悪者に投げつけたり(ブーメランカッター)、パンチが鎖でつながっていたり(チェーンパンチ)、頭からヘリコプターが出てきたりするのだ(ヘリキャット)。しかも、悪者に人がさらわれているところを「ザボーガーはかげからじっとみていた」とナレーションが入って、ホントにじっと立って見て(一応写真は撮っていた)いるのだ(た、助けないの〜!?)。とにかく昔はぜったいアクションもあり、ロボットも出てくるし(しかもバイクにも変身!)、ヒーローもので、人気もあったでしょう。子供たちは大喜びで「カッコイイ!」と毎回放送を楽しみにしていたに違いない。が、今の時代にこうして見ると、「カッコイイ!」よりも「オモシロイ!」のほうが勝り、そして次回の放送が待ち遠しくなってしまった。念のために言っておくが、けしてこの番組をバカにした気持ちはなく、逆に感動すら覚えた。セリフ一つ一つが重いし、熱いし、なんかこう…仕草だとか、ポーズだとかが真面目すぎるがゆえに妙におもしろく感じるのだ。たとえば、悪者が「この勝負はひとまずあずけるとしよう、さらばだ!」みたいなことを言って立ち去るシーン…それがクルリと後ろを向いて、いちもくさんに走り去るんですよ(今だったら空中で消えるとか、地面に染み込むだとか、風のように去るとかクールですもんね)。でもそういうのがとっても新鮮で楽しかった。というわけで、これはしばらく毎週録画することになるだろう(笑)。

 

ところがところが! そんなコトを言っていたらですね、番組の終わりに驚きました。リメイクされた電人ザボーガーの映画予告が! え〜映画作っちゃったの!? これまたなんて熱い…とドキドキして予告編を見てみると…たった今見終わった再放送の映像とのギャップにふたたび興奮してしまいました(笑)。ザボーガーめちゃくちゃカッコよくなってる〜。すごい…なんだか映画見たくなってきた。ちなみに映画は10月15日からだそうで…いい年して、ちょっと恥ずかしよね…ウーン、迷う(苦笑)。

チャンカメ

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チャンカメ

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子だが貫禄はまるでナシ。かわいい=へんなものについつい手が伸び、デスク周りは癒やし(?)小物だらけ、少々アク抜きの必要な40代。イラスト担当。愛車は現在Z250。乗るたびに ”最近のバイクはすごいな〜” と可愛さ倍増中☆

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