実家と正月とユニクロのパンツ

2012年も早くも11日め。もはや「明けましておめでとうございます」なんて言ってられない雰囲気となり、なんとも寂しい気分でいっぱいである。

個人的な話になり恐縮だが、年末は一部仕事がずれ込んだものの、その後は実家で落ち着いてゆっくり過ごすことができた。一年のうちでもまとまってゆっくりできるのはこの時期だけなので、たいそう羽を伸ばさせてもらったが、逆にスーパーや百貨店など、元旦から営業しているところで働いている方々には、毎年毎年申し訳ない気持ちでいっぱいになるのである。

ボクの小さいころは、それこそ商店街がまだ活気のあった時代である。そんな商店街でも正月ばかりはほとんどのお店のシャッターが閉まるので、子どもながらにその非日常的な雰囲気に心躍ったものだった。ボクの実家は埼玉の外れだが、商店街は普段から静まり返り、お店のシャッターは閉まったまま。80年代の活気あった光景がうそのようで、まるで毎日が正月のようなのである。(決して皮肉のつもりはないけど…)

これは全国的にどこも同じだと思うが、商店街が消え、ロードサイドも衰退し、そして郊外型ショッピングモールが攻勢をはかる時代である。安くていいもの、便利なものは枚挙に暇がないが、どうも寂れたシャッター街を見受けると、在りし日の正月の情景を思い起こすのだ。

いまやボクの父親の着るものはすべてユニクロである。実家で借りた父親のパンツをみて、ふと地元のシャッター街を思い浮かべてしまったのだが、果たしてまたあの商店街が活気を取り戻す日が来るのだろうか。そんなことを思いながら、普段の自分がしていること、そしてこれからできることを考えてしまった年初であった。まぁ、何はなくとも元気に働くことこそ社会貢献の第一歩ということで、今年一年、あらためてタンデムスタイルをよろしくお願いいたします。

C.ARAiのプロフィール

30代後半・Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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