お引っ越し

ごく内輪な話だが、編集部のレイアウト変更が行なわれた。住み慣れた(?)場所からのお引っ越し。机の場所、占有しているパソコンラックも大移動。困ったのは大量に出てきた荷物の行き場所だ。キャンプ用品にオフロード装具、メンテナンス用品やカメラ機材に製品資料…。ライディングウエアやヘルメットは一体もって何セットあるのか? 編集部のあちこちに、何気な〜く溜め込んできたモノが、この移動でことごとく露見してしまう。一度に運ぶとなると軽トラ1台分はありそうだ。そういうなんの役に立たない技術に長けているのだろうか? 我ながらよくぞここまで溜め込んだと思ってしまう。

さて、取材で使うものだから捨てるワケにもいかないし(そんな気は一切ないが)、わりとひん繁に使う物が多い。キャンプ用品や工具などは重くてかさばるし、いちいち自宅に持ち帰るのもめんどくさいのだ。うーむ困った。少しずつなら、木は森に隠せじゃないが、何とな〜く、オフィスのデッドスペースを見付けてしまい込めるのだが、これじゃ「木」じゃなくて「森を森に隠せ」である。しかも、みんな移動したばかりで、動線や各々のパーソナルスペースが定まっておらず、“みんなの意識からなにげなく外れたデッドスペース”を見付けるのも難しい。適当なところに置いたりすれば、早々に「これ誰の荷物〜?」と吊るし上げられるに決まっているのだ。うーむ困った。ひとまず、ゴミと間違われないようにだけはしておくか。物欲と煩悩にまみれた編集者の机は、いつになっても片付かない。断捨離ってなんだ? 仏教用語か?

やたぐわぁ

written by

やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします