至福のひととき

「いや〜、映画って本当にいいもんですねぇ」というわけで、今回は最近ちょくちょく観るようにしている映画のお話。学生時代に映画研究部に属していたためか、作り手へのオマージュがあって“本当に観たい映画は映画館で見るべし”というちょっとしたこだわりがある。確かに音響設備を整えた大型のモニターが設置された部屋を真っ暗にして観るのも、その迫力においては大差ないように思えるが、映画が始まるまでのプロセスに大きな差があるのだ。映画館だと少し照明の残った状態で数本の予告編が流れ、“おっ、これも観たいな”なんてビールを飲みながら公開日を確認しているうちに、上映中の注意事項が始まる。これが終わると、いよいよ完全に照明が落ちて本編の始まりである。僕はこの間に徐々に映画の世界へと入ってゆく心構えをする。そしてその周りのことが気にならなくなっていく時間が好きなのだ。きっと同じように感じている人も少なくないと思う。

最近足を運ぶようになったのは品川プリンスシネマのレイトショー。これがもう最高!なのだ。何がいいかというとまず安いこと。昼間だと1800円のところが1200円。さらに品川プリンスにこだわるのは劇場のイスにある。カップルシートであれば、2席の間のヒジかけが収納できるので、2席を独り占めしてゆったりと観ることができるのだ(彼女とべったりしながら観たいな〜とも思うけど…)。ほとんどカウチ状態だ。平日であれば、お客さんがほとんどいない貸し切り状態なのも◎。

というわけで、最近はこの2時間くらいが至福のときになっていて、さらに一方的に享受する時間も大切なんだなと感じている。

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

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