転倒したことでいろいろと発見アリ!

久しぶりにガッツリとコケた。まぁ、大体ヤバいときには、転倒した瞬間に“こりゃひどいことになるな”と直感が走るのだが、今回はそのシグナルが久しぶりに出た。モトクロスコースでジャンプの着地に失敗したんだけど、脇腹をしこたま打ったので、直後腕に力が入らず横たわる車体を起こすことができなかった。数日経った今でも打った部分に痛みは残っているものの、幸い骨折はないみたいなので、少しの間おとなしくしていれば回復するだろう。

今回の転倒で、ちょっとした“躊躇”が体の動きに反映されるのはおもしろいなぁとあらためて思った。飛び出す瞬間に、“ムリかも…”と思ってしまったのだ。その結果、意識はしなかったのに右手はアクセルを戻した感がある。そしたら案の定である。この失敗をするちょっと前に同じようなカタチ&距離のジャンプを“いける!”と思って飛んだときは、大丈夫だっただけに悔やまれる。

さらにバイクに対する感覚の差もおもしろい。日本人にバイクで転んだと言えば、きっと「体は大丈夫?」と聞き返されるだろう。ところが知り合いの中国人にその話をしたところ、「恥ずかしいよね、自転車やバイクで転ぶのって」という反応であった。勝手な想像だが、日本ではバイクブームによって、峠やサーキットを猛スピードで走る危ない乗り物のイメージが強いけれど、バイクにさほど興味のない中国人にとっては、自転車の延長線上にある乗り物なのだろう。

まあ、転ばないに越したことはないと思うけれど、転ぶことでいろいろと学ぶこともある。何事もチャレンジせずに安パイを選ぶよりは、多少の失敗はあっても何かを得られる可能性を追求したい。ふとそんなことまで考えた久しぶりの転倒であった。

タロー

written by

タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします