うちの居候

最近、知人の家に居候がいるらしい。名前はぴょんこちゃん(性別不明)、お察しの通り、カエルである。地下の倉庫に今年から見かけるようになり、そのうちに愛着がわいてきたようで、今では毎朝あいさつをしに倉庫まで行くそうだ。他人だと隠れて出てこないが、彼女が行くと物陰から出てくるそうで、早くもなついているのかとちょっとうらやましい気分である。

うちの玄関にもこの夏居候がいた。名前はボス、玄関の植木周辺を牛耳っているカマキリである。たまに散歩に出かけて不在のようだが、後で見るとまた戻って来ていた。そんなある日、ボスは旅に出た。近所を回っていた小学生の自転車に乗りたそうにしていたとかで、「乗ってく?」と聞いたらかごに登ったので、そのまま連れて行ってあげたのだとか。その後、途中の草むらで信号待ちしていて、「降りる?」と聞いたら降りていった、ということらしいが、その後どうしているだろうか。

まだ暑さは続くが、空は確実に秋を示している。こんどは庭の居候たちがいい声でさわいでいる。

チャンカメ

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チャンカメ

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子だが貫禄はまるでナシ。かわいい=へんなものについつい手が伸び、デスク周りは癒やし(?)小物だらけ、少々アク抜きの必要な40代。イラスト担当。愛車は現在Z250。乗るたびに ”最近のバイクはすごいな〜” と可愛さ倍増中☆

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