道具たるもの

道具たるもの

みなさんは道具などたくさん揃えたりするほうですか? わたしは一つの道具を多目的に使う性分のようです。工具はそういうわけにはいかないかもしれませんが、たとえば包丁なんかはどうでしょう。いろんな種類があって、色々用途によって使い分けたりするのも楽しそうだなとは思いますが、わたしは果物ナイフですべてが事足りている、ということに最近気がつきました。万能包丁というのがありますが、ちょっといろいろ使うには大きすぎて重い気がします。果物はもちろん、肉も魚も野菜も硬い物も柔らかいものも大きなものも小さなものも、すべてこれで切っています。ふだんは少し切れ味を悪くしています。そうすると、硬いものを切っているときや急いで切っているときにうっかり手がすべっても、包丁が軽い分、無傷か軽傷で済むので気楽に扱えます。トマトや魚のように、スッと刃先が入って欲しいときだけ、砥石でシュシュッと軽くといで使います。洗うときも楽だし、場所もとらない、時々ひもやパッケージを開封するときにも丁度いいサイズで重宝しています。ただ、来客人がうちの台所に立ったとき、誰もがこの果物ナイフを目の前にしながら「包丁はどこ?」と聞きます。「それだよ」と果物ナイフを指さすと、一瞬キョトンとした顔をされるので、万能包丁を棚の奥から取り出すと「あーこれこれ」と使い始めます。来客用には万能包丁が丁度いいみたいです。道具というのはその人に便利であることが大前提なんですね。

道具たるもの

チャンカメのプロフィール

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子。現在は雑誌広告を中心に、たまにイラストなどの仕事をする。最近ZZR1100を手放し、愛車はSDRとリード100。

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