冬こそバイク乗りの季節です!?

ここ数日、東京はめっきり寒くなり、いよいよ本格的な冬の到来を感じさせる様相となっている。寒いと何かと気分が滅入る。じゃりン子チエに出てくるおばあはんの名言を借りるなら、「ひもじい、寒い、もう死にたい。不幸はこの順番でやってくる」のである。お腹が空いている状況に寒さが重なると、人間はロクなことを考えないと言う。なので、逆を言えばとにかくお腹さえいっぱいにしとけば、寒くても何とかなるとも言えるのである。

しかしながら、寒いという状況は想像以上に身体への負担が大きい。人間は体温が34度になると協調運動の感覚を失い、判断力が鈍ったり、問題を直視することができなくなるという。また32度になると、意識が遠のいてきたり、方向感覚や記憶を失ったりすることがあるそうで、それぐらいになると筋肉も硬直してくるのだそうだ。まぁこういった状況は山で遭難したり、冬の海にでも投げ出されたりしなければ起こりうる状況ではないけれども、体温を保つことがいかに大事であるかということが十分よく分かる例であろう。

ただ寒い時期にはそれなりの楽しみもある。特に温かい食べ物を食べた時の、この上ない幸福感は夏場に食べる冷たい物とは別格ではないかと思うわけである。木枯らしに吹かれながらやっとたどり着いた家で食べるお鍋なんかは、もしかしたら温かい、ただそれだけで十分美味しいとさえ感じてしまうのかもしれない。

 

そう考えるとバイク乗りにとって冬というのは、普通の人より食べ物を美味しく食べることができる貴重な季節なのかもしれないと思うわけである。もちろん凍えるような思いをする必要はないだろうが、温かいご飯を食べる前にちょっとバイクでひとっ走り。何だかマゾヒスト的な趣味のようにも思いつつも、意外とありだと思うのは自分だけだろうか? 寒さを楽しむって、かなりの上級テクニックだったりするのかもしれないけど、まぁくれぐれも無理は禁物ってことで冬を楽しんだらいいのかもね。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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