腹は背に代えられない?

ええ、みなさんの予想どおりです。お腹の贅肉のお話です。なんだかこれがやっかいなことになっているんですわ。

「30過ぎたら急に来るからねぇ〜」とか「40過ぎると本当に戻らないよ?」なんて先達からの言葉を聞き流して幾年月。うーむ。そろそろ現実と向き合わなければならないときが来たようなのである。というか、誰に何を言われようと、じっと見ないふりをしていたのだが、どうにもこうにもねぇ。この商売をしていると、アレやコレやと写真を撮られて、それを自分で編集しなければならない場面も多いワケですよ。しかも、当人が温泉好きときているモンんだから、見なくていい背中のお肉とか、気の抜けた腹の出具合なんかを目の当たりにさせられる。それに最近はやけにピッチリとカラダを締め付ける高機能インナーウエアが増えて、全身タイツみたいなそれらを着る機会も増えたからね、現実と無理矢理対峙させられる場面が非常に多くなってきたんだよねぇ。とはいえ、多くの人がそうであるように本人としては暴飲暴食しているつもりもないし、晩酌のビ−ルをあきらめるつもりも毛頭ない(笑)。20代のころは「最近太ったな?」なんて思ってると、無意識に節制をするのか勝手に体重が落ちたものなのだがなぁ…。

ならばせめて出た腹を己につねに意識させることから始めようと、ベルトの穴を2つ詰めてみました。いやぁ、この穴を使ってたのは20代後半だと思うけど、“なかなか俺ってスリムだったのネ”と思ってしまうぐらいキツい。でもね、不思議と慣れるもんなんですねぇ。そんな我流ダイエット(にもなってないと思うが)を始めたのが2ヶ月ほど前だったわけだが…。最近、おもしろいことに気が付いた。人体の不思議とはことのとか。キッチリ、ベルトのトコロだけ凹んでいるのである。いやぁ、さすがに我がカラダもキツいベルトはイヤだったんだろうねぇ。体重にはまったく変化はないのだが、むくんだふくらはぎに靴下の跡ができるように、そこの部分だけお肉が薄くなり妙な段差ができているのだ。オーナーがものぐさなら、贅肉もものぐさなのである。こんなのアリか〜?

ただ、物理的に締め上げて凹んだってことはだよ? 幅の広いオフロードバイク用のキドニーベルトなんかで日ごろから締め上げていれば、全体的に凹むのか? 何だか今度は内蔵が一時的に上がってしまうだけのような気もするが、腹が凹んだことには違いないか? ともあれアラサー男の自己完結的人体実験はしばらく続きそうだ。

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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