クローンだった!?

東京では少し前に桜が満開になり、現在はどんどん散り始めています(そういえばこのコーナー、桜ネタばかり続いて申し訳ありません…)。先日、家族を連れてささやかではありますが花見のようなことをして、久々に桜を楽しみました。毎年のことですが、桜吹雪というのはキレイで、ちょっと切ないですね。これから木々は緑色に染まり、初夏へ向かっていくのでしょう。

…さて。桜といえば「染井吉野(ソメイヨシノ)」という品種が有名ですが、この品種が「人工的に作られた園芸品種である」ということを最近知り、ビックリしている今日このごろ。みなさんは知ってましたか? ソメイヨシノは「エドヒガン」という系統の桜と「オオシマザクラ」という系統を掛け合わせて作られた品種で、なんと「種で増えることはない」のだとか!! ソメイヨシノ同士の純粋な子孫というのは、ありえないのだそうです。「じゃ、日本全国にたっくさんあるソメイヨシノはどうやって増えたのよ?」とギモンに思いますよね。実は全国にあるすべてのソメイヨシノが、「接ぎ木」で増やされたもの。元をたどっていくとかなり限られた数の原木につながることになり…。つまり日本中にあるソメイヨシノは、原木の「クローン」なのだとか!(衝撃です…) ソメイヨシノは明治以降に植樹されてきたらしいので、昔の人が見ていた桜の風景は、ちょっと趣(おもむき)が違っていたのかもしれませんね。

いやぁ〜、ビックリしました。別にね、「人工的な品種なのかよ…」といった失望などはないのですが、毎年のように見ている桜の木にそんな歴史があったなんて…。身近なところにも知らないことはたくさんあるんだなぁと、あらためて感心してしまいました。「この桜の木も、元をたどっていけばわずかな数の原木にたどり着くのか…」なんて思うと、ちょっとロマンチックだったりして。「人類のルーツをたどっていくと、アフリカ大陸にいた一人の女性にたどり着く」という話を思い出したりもします。

東京は散り始めてますが、東北や北海道ではこれからが桜のシーズンですね。ソメイヨシノを見る機会があったら、そんなことをふと考えてみると、ちょっと趣が違ったりしますよ。これからの地方のみなさん、ぜひお花見、楽しんでくださいね〜!

マンボサイトー

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「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

コメント 2件

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    by うな2013/3/31 22:18

    マンボさん、先日はお電話いただき有難うございました。TMSで直接お礼が言いたかったのですが、仕事が片付かず今回は上京出来ませんでした。替わりと行っては何ですが、これからは忘れずにHPも拝見させていただく様にいたしますので宜しくお願いいたします。ところで“ソメイヨシノ”の件ですが、以前TVで取り上げておりました。その時私も初耳だったのでマンボさんと同じく驚いたものです。が、それ以上に興味を持ったのが“アフリカの一人の女性”という一文です。“何それ?”って感じです。まさか人類の起源じゃないですよね?是非続きが読みたいです~。

  • by マンボサイトー2013/4/4 12:11

    ボクもまったく詳しくはないので、かなりアヤシイですが説明しますと…。

    人間の細胞の中にある「ミトコンドリア」って、実は独自のDNAを持っているらしいのですよ。
    で、このミトコンドリアDNAは「絶対に母親から受け継がれる」のだそうです。
    父親から受け継がれることは絶対にないので、
    お母さんのお母さんのお母さんのお母さん…という具合に母系をたどっていくと、
    すべての人類は、アフリカにいたとされる一人の女性にたどり着くのだそうです。
    (といっても「人類はたった一人の女性から始まった」というわけではないのだとか)

    ボクも詳しいところはよくわかっていないのですが、
    なんだかロマンチックですよね。

    「ミトコンドリア・イブ」で検索すると、いろいろな情報が見付けられると思います。

    マンボサイトー

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