健康診断でポリープが見つかったけど、胃カメラ飲んだら問題なかった話

タイトルでほぼオチまで言ってしまった感があるけど、事実それ以上でも以下でもない話である。タイトルのとおり、会社の健康診断の結果、胃にポリープがあると言われてしまった。といっても別に医師から直接宣告されたわけでもなく、診断結果の隅っこに素っ気なく「診断名:胃ポリープ」と書かれていただけのことである。

 

そもそも「ポリープ」とは何ぞやという話だが、Wikipediaによれば「粘膜(上皮細胞)に覆われた管腔臓器に発生する隆起性病変の総称」だそうである。平たく言えば「イボ」のようなもので、この呼称自体は悪性・良性を区別するものではないらしい。

 

しかしながら30代も崖っぷちに差しかかると、些細なことでも心配になってくるってものである。発覚して早々に行きつけの胃腸科に相談したのだが、「おそらく問題のあるタイプではないと思うけど、やっぱり心配だったら胃カメラで診るしかないよ」とのお言葉であった。これは120%予想していた展開だったのだが、いざ言われてみると「えっ、ほんとにやるの?」という気持ちになってしまったのは事実である。そして「あーやっぱりやんなきゃダメかぁ…」と、どんよりした気持ちを抑えつつ、検査日を予約してその日は帰宅したのであった。

 

そして検査当日は、事前に説明を受けたとおり、前日の19時には食事を済ませ、21時からはいっさい水分を取っていないおかげで、腹はスカスカ、口の中はカラカラである。だいたい管を飲んで気持ち悪くならない人なんていないだろと思うのだが、やはりそうならないための準備がいろいろと大変なのがこの検査だったりするのだ。自分が検査した病院の場合、麻酔はねっとりとしたゼリー状の物体を、舌の上になるべく長く乗せるタイプのもので、しばらく薬品を乗せているとそれが触れている部分から徐々に感覚がなくなっていき、唾液に運ばれてノドまで行くと、ノドも次第に感覚がなくなってくるのである。ただし飲み込んではいけないので、そのあたりの加減がなかなか難しく、けっこう苦しい。そうしてしばらくしたあと、いい感じにしびれが広まってきたころに看護師さんから声がかかり、ついに検査台に登る時がきたのである。

 

もうこうなるとあとはされるがまま。この辺の感想は読んでもあまり気分が良くないだろうから、あえて詳しくは書かないけど、「意外にイケるもんだ」というのが始まったときの感想だった。その後はだんだんと意識がもうろうとしてきて、あまり覚えてなかったりもするのだが、人生初の胃カメラ体験は、割と普通に幕を閉じたのであった。

 

検査結果は、タイトルにもあるとおり、まったくの問題なしで、先生曰く「キレイな胃にしかできない鮎のようなポリープ」と言っていた(苦笑)。素人的には、デキモノができておきながら問題ないというのは、何とも腑に落ちないのだが、ホントにただ放置しておけばいいんだそうで、なんとも人騒がせなポリープである。

 

胃カメラ自体は、正直やってみればたいしたことはなかったのだが、ノドの奥に管を入れるという未知の体験は、なかなかの恐怖であった。それと、ポリープという見えない病変は、いかにそれが良性のものであろうと、不安を抱かせるには十分であり、自分もけっこうビビったクチである。今になってみれば、同じようなモノが見つかった人には、あまり深刻に考えなくてもいいかも、というのがボクの精いっぱいのアドバイスであるが、まぁとにもかくにも貴重な体験をさせていただきましたと思うしかありません。あー、ポリープこわいこわい。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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