ウォルター・ヒル、バンザイ!!

つい最近、きっとおもしろくないだろうなと思いつつ観に行った映画がある。シルベスター・スタローン主演の『バレット』だ。ナゼおもしろくないと思っているのにワザワザ観に行ったのかって? そりゃ、ウォルター・ヒルが監督をしていて、たまたま見かけた予告編で、スタローンがオノでタイマンしているシーンがあったからだ。この時点で“わかるよ、その気持ち”となった人は、ボクと同世代の映画フリークだろう(笑)。そっ、彼の代表作の一つで、映画雑誌『キネマ旬報』の84年度読者選出ベストワン作品となった『ストリート・オブ・ファイヤー』に通じる“何か”を期待せざるを得なかったのだ。というのもボク自身『ストリート・オブ・ファイヤー』が大好きな一人なのだ。

作品のストーリーがおもしろかったかどうかには触れないが、結果としては観といてよかったと思った。勝手な想像だが、監督は今回の『バレット』で、『ストリート・オブ・ファイヤー』の主人公の今(歳をとった姿)を描きたかったのではなかろうか。そう思わざるを得ないくらい主人公のキャラクターが似ていたのだ(単に周りが望んだだけかもしれないが…)。ボクは、『ストリート・オブ・ファイヤー』を“男とはこうあるべき”をうたった作品として高く評価しており、フェイバリット・ムービーの一つに挙げているのだが、今回の『バレット』でも、その“男とはこうあるべき”というところが『ストリート・オブ・ファイヤー』のときからブレていないのだ。きっと多くの人は“マンネリだ”といった見方をするだろうが、ボクはその一貫したところに感銘を受けた。そして、こういったモノ作りができるようになりたいとも強く思ったのである。

 

それにしても、上映中スタローンの肉体が本物なのかCGなのかが気になって仕方がなかった…。

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

コメント 2件

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    by 猫助2013/6/24 12:41

    自分もストリートオブファイヤーにはまった世代なので、とても共感できる記事でした。参考になります。早速観に行きたいと思います。ところで、監督はウォルター・ヒルでは・・・。お節介ごめんなさい。

  • by タロー2013/6/25 01:40

    おお、わかってくれる方がいてうれしいです! 観に行った感想、ぜひ聞かせていただきたいです!
    すみません、やってしまいました。おっしゃるとおりです。ウォルター・ヒルです。
    早速、修正しました。ご指摘、ありがとうございました。

    タロー

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