思ってたのと違う

もうすぐ7月です。7月はボクの誕生日がある月なのですが、なんと次の誕生日が来るとボクは38歳になるのだとか! いやぁ、アラフォーってやつですねぇ。子供のころ、38歳なんて言ったらもう、ものすご〜く大人でしたよね。自分に30歳以上の年齢が来るなんてのも、まったく想像できなかったし…。でも実際にそんな歳になってみれば、子供のころとまったく変わっていない感覚。髪の毛ばっかりどんどん抜けてってるのに(アハハハハ!)、頭の中は子供のころのまんま。

たとえば子供のころは、「大人はニュースを見ていてもすべて理解している」と思ってました。アナウンサーが「では、今日の円相場です」とか「ナスダック市場は…」とか難しいことを言ってても、大人っていうのはすべて理解しているもんだと…。それが今、どうですか! なんなんだよナスダック! ナス田楽とどう違うんだよ! 円相場だの平均株価だの、全然わかってねーじゃねーか!

精神年齢だって、子供のころと大して変わってません。もしも今「森の中に秘密基地を作れ」と言われたら、もうノリノリでやりますよボク。「いい大人が何やってんだよ…」とかいうゲンナリ感ゼロで作業できますね、余裕ッス。38歳になってもなお、自分の中にこういう幼児性が残っているなんてのも、子供のころには想像もできなかったなぁ。大人っていうのはみんな、精神まで完璧に大人だと思っていました。うーん、いざ自分が大人になってみると、想像とはだいぶ違うもんだね…。

成長してないというのは若干残念ではありますが、でも考えてみれば「バイクに乗る」っていうのは、子供の心がないと楽しめないことかもしれません。夏は暑くて冬は寒い、操作を間違えばコケるし、雨が降れば濡れねずみ…。こんな不合理な乗り物、「ウッヒョー! でもおもしれー!」という感覚がなければ、乗る理由がありませんもんね。子供のころに思い描いていた「大人」にはなれなかったけれど、それと引き替えに「バイク乗り」になれたじゃないか…と思えば、まぁいいかという気もしてきます。

バイクに乗ったときの「ウッヒョー! おもしれー!」という感覚は今後も一生変わらないでしょうし、こういう大人もいるんだなぁという発見を噛みしめながら、これからも歳を取っていこうかと思います。50歳になったとき、60歳になったとき、はたしてどういう発見があるか、楽しみだな。

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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