「これから」の人にアドバイス

既婚者のみなさんに聞きたいのですが、「結婚指輪」って、つけてますか？　ボクの周りだけかもしれませんが、けっこう「つけてない」っていう人が多いんですよね。購入価格はかなりいいお値段だったのに、気恥ずかしくて引き出しの奥にしまわれてしまったとか、つけたりはずしたりしているうちになくしてしまったとか…。なんだかもったいないなぁと思うのですよ。せっかくいいお値段で買ったのだし、どうせならつけてないともったいない。もっとこう「男の子的な感覚」で、このパーツと付き合えばいいのになぁ、と。

ちなみにボクは、24時間365日つけっぱなし状態なので、なくしようがありません。こないだ結婚10周年を迎えたので、もう10年以上も指輪をつけっぱなしにしているということ。あらためて考えてみると、すごいですよね。ひとつの金属パーツをこんなにも長期間身に付けてるなんて、他には「虫歯の詰め物」くらいではないでしょうか。わざわざそんなモンを引き合いに出さなくてもいい話ですが（笑）。

しかしね、誤解のないように言っておかなくてはいけませんが「見せびらかしたくなるほど高価なモノをしている」というわけでは断じてありません！　ボクがしている結婚指輪は世の中の相場から考えればずいぶんと安い値段で買ったものでした。一般的な相場では20万円とか30万円くらいだったりするそうですが、いやいやいやいや！　とんでもないとんでもない！　ここでボクが買った値段を書いたらドン引きされてしまうかもしれないので、書けないレベルです！　一応材質はプラチナらしいのですが、純度はそれほど高くないし、けっこう薄くて細くて、それがお値段に反映されている感じ。購入時にも「強い力を加えると曲がってしまうので気を付けてください」と注意されたくらいです。まぁ要は、見た目にはかなりシンプルというわけ。あ、くれぐれも「安っぽい」とか言わないでくださいね！　「シンプル」と言ってくださいよ「シンプル」と！

でもね、シンプルなおかげで、ゴツゴツした装着感がないのが利点なのです。引っかかったりすることはありませんし、指輪をしたままライディンググローブをはめても何の違和感もなく、クラッチ操作の妨げにもなりません。「曲がってしまうかも」とは言われましたが、少なくとも10年間つけっぱなしで、そんな経験もありませんでした。表面に細かなキズはつきましたが、裏面に打刻された「2003」という数字はもちろん現在でもハッキリとあります。

するとね、なんとなく愛着がわいてくるのも事実なのですよ。「夫婦愛！」とかそういう気恥ずかしい話じゃなく、いや別に夫婦愛がないとか言うわけじゃないんですが、ええと…、ともかくそういうチャラチャラした話ではなくて…。なんかね、男の子的な感覚としての「宝物感」「アイテム感」っていうのかなぁ。なんたって10年間もつけっぱなしですから、10年間分の時間が染み込んでいるわけです。こんなに長期間、ひとつのアクセサリーを使い続けたことなんてこれまでにありません。決して高価なものではないんですが、そういう「安物である」っていう要素も、なんかこう、時間が経つことで男の子的な愛着がわいてきたりする（わかるかなぁ…）。「コイツ、安物なんだけどヨォ。コイツを見るとあの時代を思い出すんだゼ…」みたいな（笑）。結婚当初はなんだか気恥ずかしいんですが、時間が経ってみると、意外と男でも愛着を感じるアイテムになっていたりするもんです。

まぁいろいろと書きましたが、これから結婚するという人にアドバイスするなら「つけっぱなしでもジャマにならないヤツがいいよ」ということ（笑）。つけたりはずしたりすると、絶対になくしますから。24時間365日つけっぱなし状態がオススメです！　愛着が出てくるまでお幸せに〜！（身近なところに結婚するという人がいたので、こんなコラムを書いてみました）