地味に迷うもの

地味に迷うもの

寒いけど、日中の日なたはポカポカあたたかく、たまには日にあたりながらコーヒーを一杯…ああ、きっと野良猫たちも幸せだろうな~とどうでもいいことをつぶやきくつろぐ…最近のお昼休みの楽しみである。さてこの寒い時期、仕事でよく使うモチーフが「雪の結晶」。『ああ〜よく見るアレね』そう、よくチラシや広告に使われているアレです。自分もそうだけど、ふだんチラシや広告などで目にする雪の結晶って、せいぜい目の端に飾り要素としてぼんやり認識する程度で、そうそう凝視してその模様を見ることはない。が、自分で使うとなると、さてどんなパターンにするか意外と地味に迷ったりする。そもそも雪は水の分子が六角形に並んで集まっていることが関係しているらしく、基本的には六角形ベースのようだ。でも中には針のようなものやきまった形のないものもあるらしい。形成時の気温や水蒸気量によって板状になったり棒状になったり木の枝のようになったり、またそれがどんどん変化しながら形成されていくと六角形に六角形がくっついたり、棒状のものに枝がついてきたり枝の先に六角形がついていたり六角形が枝のようになったり…素人にはキリのなさそうな話に聞こえるが、こういう研究をされている人にはちゃんと形が分類できているようで感心する。それらの結晶のうち、広告などに使われているのは、やはり見栄えのよい、木の枝のような樹枝状•シダ状や角板という六角形のものであろうか。つづみ型や鉛筆のようなものも面白そうだが、使ったところで「これ…何?」と即削除となるに違いない。でもいつも同じパターンじゃつまらないから、六角形と樹枝状の組み合わせをいろいろ変えながら散りばめようと試みるわけだが…だんだん見続けていると雪の結晶に見えなくなり、なんだかどれもこれも虫のように見えてきて、枝上にのばせば足が生えてきたようだし、六角形を重ねれば蜘蛛の巣のように見えるし…で結局いつもの無難な形で落ち着いたりする。雪の結晶としては使えなかったボツパターンも、つなげていくと面白い模様になるかなー、別のときに使えそうだよねー、と捨てずにとっておくのだが、いまだ使ったためしはない。汗と涙(大げさすぎ…)の混じった結晶だからだろうか。まあ、あと少しすると、こんどは「花(びら)」に地味に迷わされるんだろうけどね…(苦笑)。

地味に迷うもの

チャンカメのプロフィール

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子。現在は雑誌広告を中心に、たまにイラストなどの仕事をする。最近ZZR1100を手放し、愛車はSDRとリード100。

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