火事のときには…

本日、編集部の入っているビルで避難訓練がありました。

 

あるんですよね〜、ここのビル。ただでさえ人付き合いが希薄になっていると言われる東京。しかもオフィスビルなんて入れ替わりもけっこうありますし、もし災害が起きたって「各自どうにかしろ」というところがほとんどだと思いますが、このビルでは1年に2回くらいでしょうか? 避難訓練があるんですよ。

 

まぁ訓練といっても、要はエレベーターを使わずに1階に降りるというだけ。編集部は2階にあるので日常的に階段を使っていますし「訓練っていうか、いつもどおり階段を降りてるだけ」という感じなのですが、でもまぁ、社員全員で「もしものとき」を考えるというのはいいことだと思います。1階に降りた後は、消火器の使い方の講習もありましたしね。あ、いい機会なのでみなさんにも使い方をお伝えしておきましょうか。

 

まずは消火器の基礎知識についてですが、アレがどのくらいの時間、消火剤を噴射できるか知ってます? なんと、わずか15秒程度だそうですよ。だから、火事を発見したからといって、あせってはいけません。まずは消火器を持って、火元まで近付くことが大切です。次に、消火器についている安全ピンを抜きます。あとはグリップをにぎれば消火剤が噴射されるのですが、強い勢いで噴射するので、その前にホースの先端をしっかり持ち、火元に向けておくことが大切です。一度グリップをにぎると消火剤は「出っぱなし」状態になり、途中で止めることはできません。ホースの中途半端なところを持つと、「うわうわうわ」なんてやってる間に消火剤をすべてまき散らして終わってしまう危険があると。

 

まとめると、

1:火元に近付く

2:安全ピンを抜く

3:ホースの先端をしっかり持って、火元に向ける

4:グリップをにぎる

ということですね。「一度にぎると出っぱなし状態になる」っていうのは知らなかったので、何だかちょっと勉強になりました。

 

あと、ビルのなかには“消火栓”が設置されてますよね。壁に埋め込まれていて、赤いランプがあって、その下に「強く押す」というボタンが付いているやつ。あれって、火事が起きたときに“ビルの入居者が使うもの”だって知ってましたか? トビラの真ん中に仰々しいエンブレムがついているので消防署の職員が使うものだという勘違いしてる人も多いらしいんですが(ボクもそうでした)、実は入居者用の装置とのこと。

 

ボタンを強く押して、トビラを開けてホースを引きずり出し、先端をしっかりと持って火元に向けたら、誰かもう一人が消火栓のバルブを開ける…と。これで水が勢いよく噴射されるそうです。ボタンを押さないと消火栓が起動しない(水が出ない)そうなので、注意しましょう。あと、火が消えたあとに水を止めるのも忘れずに。ホッとして水を止めるのを忘れてしまうと、下の階まで水が浸水して二次的な被害が出てしまう可能性もあるとか。いやはや、ホントにいろいろ勉強になりした。

 

社会人になると、仕事に関係する以外のことは今ひとつ真剣になれない部分もありますけど、こういう知識も大切ですよね。「へぇぇぇ。ふぅぅぅん。そうなのか〜」と、けっこう真剣に感心してました。みなさんも、たまには地震や火事が起きたときのことを考えてみることをオススメします。

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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