梅雨時期は天気以外のコトを考えよう

 よく通る道沿いの、歩道から見える場所に、サボテンの鉢植えがたくさん置いてある小さな町工場がある。そこを通るたびにわたしはこのサボテンが気になって気になって仕方がない。そんなにかわいいのって? そんなに立派なのって? いえいえ、違うんです…実はその逆で。何度見ても、どうひいき目で見ても、「かわいくない」。春頃なんて、たくさんの花を咲かせていたんですよ、鉢いっぱいに小さなサボテンもたくさん増殖しているんです。わ~たくさん咲いたね、いっぱい増えたんだね、と本来であったら心の中で喜びたいところなのに、どうして嫌悪感が心の奥で芽生えてしまうのか。工場の奥にもそのサボテンと同じ種類のサボテンがたくさん並んでいるので、おそらくそのサボテンのご主人は大切に育てているんだと思う。なので余計に申し訳ない気分である。「そんな通りすがりのサボテンなんて、気にしなきゃいいのに」と思われるかもしれない。しかし我々人間は普段の何気ないこういう物事で日々癒されたりするではないか、それがまさかの「かわいくない」ときた。頑張ってたくさんの花を咲かせている、そのサボテンをかわいく思えないのだから気にしないわけにはいかない。(なぜだろう? どのへんがかわいくない要素なのだろうか?)。もはや私の頭の中には疑問しか残らない。冷静に見るとども鉢も、何株も増殖したサボテンがはちきれんほどぎゅうぎゅう詰めに植わっている。これを1株ずつに分けて新しい鉢に植えかえて、ゆったりと育てたら一体どうなるんだろうか? (環境変われば…ということで、可愛らしい花を咲かせるのだろうか? そ、それとも…しめしめと言わんばかりに更なる増殖を繰り返し、再び植え替えてもらえるようにたくさんの花を咲かせて不気味にアピールしてくるのだろうか? …ハッ! だから工場の奥にはあんなに無数の鉢が…!? ご主人はサボテンの策略にまんまとひっかかっているのか??)この道を通るたびに妄想ばかりが先歩きしてしまう。ここはぜひこのサボテンを育てているご主人(そういえば工場だから勝手におじさんが育てていると思っているけど、もしかすると奥様や事務の女性が育てているかもしれない)に真実を聞いてみるべきか…!? いや、この件はあえて真実は追求しないでおこう。だって、あそこを通るときの私の楽しみがなくなってしまうんだもの。もしかすると、あのサボテンのほうこそ私を見て言っているかもしれない。「アイツ…なんであんなに不気味なんだろう…」なんてね。あ、だから私の目には“嫌悪感ただようサボテン”としか映らないんだったりして! お互い不気味がっている、ってことなら、それはそれでおあいこだから、私の気分もスッキリするけどね(苦笑)

 

…な~んてくだらないコトを考えているうちに、空もスッキリしてくれるといいのにな(笑)ジメジメして、なんとなーく体も重い感じである。体調をくずされている方も少なくないのではないだろうか。栄養や睡眠など気をつけて、楽しく梅雨明けを迎えたいですね。あと少しの辛抱…!

 

チャンカメ

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チャンカメ

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子だが貫禄はまるでナシ。かわいい=へんなものについつい手が伸び、デスク周りは癒やし(?)小物だらけ、少々アク抜きの必要な40代。イラスト担当。愛車は現在Z250。乗るたびに ”最近のバイクはすごいな〜” と可愛さ倍増中☆

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