風が吹けば、山屋が儲かる!?

風が吹けば、山屋が儲かる!?

なんのこっちゃって? このホームページの右下の方にある「今週の人気記事」のことである。「大風からバイクを守れ!」というタイトルの記事をアップしたのがちょうど去年の昨日。というわけで丸一年がたっているかなり古〜い記事なんだけど、台風がきたり、竜巻注意警報が発令されたりすると、閲覧数がスルスルと上がって、ランクインしてくるのがなんだか面白い。

「強風 バイク 対策」といったキーワードでググったときに引っかかるからなんだろうけど、やっぱり台風前のライダーが考えることはみんな一緒なのね。しかも、みんなわりと切実なんだろうなぁ。18号に続き19号も近づいてきている…ということで、1年前はちょっとハードすぎるかなと思って詳しくは書かなかったバイクの“ペグダウン”の仕方について説明しておこう。

用意するのは、キャンプの時にタープを引くような丈夫なロープを2.5〜3mを4本(引っぱっても伸びないヤツね)。ないなら登山用品店に行き、「3.5mmの細引き3mを、4本ください」と言えば切り売りしてくれる。たぶん1m200円弱ぐらいかな。次に用意するのはペグ。地面に杭を打っていい庭があるなら、ホームセンターで「?」マークのカタチに曲げた鉄筋が売っているのでそれをやはり4本。サイズはいろいろだけどもちろん打ち込む部分の長さが長い方が安心だ。大きいモノだと1mぐらいのものが売っている。まぁ、このあたりは庭の大きさとご相談ということで(もちろん、コイツを打ち込む大ハンマーも必要になるからね!)。で、そこまで徹底しないというなら、やはり登山用品店で「スノーピークというメーカーのソリッドステークというペグを下さい!」と店員さんに言おう。こちらもサイズがいろいろあり、長い方が強力だけど、設置場所の地盤がしっかりしめ固められている場所(←ココ重要!)なら、いちばん短い20cmのやつでもそこそこ効果があるだろう。こちらは鉄筋とちがって少々値段が張るのであしからず。
最後に、このホームページからちょっとはなれて、「もやい結び」と「トラッカーズノット」の画像ググって、その結び方が現場でわかるようにプリントアウトしておく。

アイテムがそろったらいよいよ施工だ。
サイドスタンドにめり込み防止の板かなにかをかませ、左切りでハンドルロックをしたところからスタート。まず重要となるのは、ペグを打ち込む位置と角度だけど、一番ベストなポジションは施工完了後、バイクを正面からみたときに張られたロープが地面に対して45°ぐらいに角度で引かれていること。また、上から見たときに、バイクの中心線に対してやはり45°ぐらいの角度でロープが前方に伸びていること。ペグそのものを打ち込む角度も重要。張られたロープに対して直角、つまり地面に対して45°ぐらいを確保できていると効果最大限に活かせる。ただ、これらの角度や位置はあくまで“理想”であって、ペグを打てる場所、打てない場所、打てても効かない場所があるので、もう現場に合せてうまくアレンジしていくしかない。

ペグ打ちが終了したらいよいよロープによる固定。プリントアウトした「もやい結び」のやり方を取り出し、ハンドルクランプかアンダーブラケット上のフロントフォークにロープを結びつける。後ろはグラブバーやタンデムステップあたりが頑丈でいいだろう。4本を結びつけ終わったら、前方のサイドスタンド側のロープを最初に固定。結び方はやはり、プリントアウトした「トラッカーズノット」の画像を見ながら施工すべし。固定する順番は、フロントサイドスタンド側→フロント反対側→リヤサイドスタンド側→リヤ反対側、の順で行なう。一気に締上げるのではなく、グルグルとバイクをまわりながら何回かに分けてしめ上げて行く。フルカウルモデルはカウルと干渉しないように注意しよう。

…と、まぁここまで書いておいてなんだが、ロープワークが苦手なら、使うのはロープではなく、バイク屋さんが使うタイダウンベルトや、登山用品店で売っているバックル式の3.5mm幅ぐらいの黒いベルトでもかまわない。そのあたりは総意と工夫でのりきるべし。

注意点はあまり締め過ぎてもバイクのサスペンションやサイドスタンドに負担がかかるだけなので、ロープを弾いてビイイインという張り感が出て、バイクを揺らしてみたときにガッチリ感がでていればよしとスべし。あとは可能ならカバーをかけて、飛ばないように縛っておけばOKだ。このガリバー状態のバイクが倒れるようなら、もう大災害レベル。きっとバイクどころの騒ぎではなくなっているハズである。

と、まぁ長々と書いてしまったけど、バイクを固定したいなら、まずは登山用品店に駆け込んで用品をそろえるべし。タイトルのオチもついたところで、また来年!?

風が吹けば、山屋が儲かる!?

やたぐわぁのプロフィール

「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える43歳。

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