運転は うまいへたより 誠実さ

昨今の自転車ブームのせいかどうかはわからないが、うちの近所にあるサイクリングロードは、休日ともなると、やたらと自転車で混雑している。もともとこれほどの自転車人口の増加を想定して作られてない施設が多いので、仕方がないことではあるのだが、それにしてもいつ接触事故が起こってもおかしくない状況が続いているのである。

事実、話によると事故も多いらしいし、最近ではそういった状況に乗じて、自転車専用の保険商品が売り出されたりしていると聞く。エコで健康増進にも役立ち、さらに移動手段として便利な自転車も、ユーザーの急激な増加により、一部にひずみが出てきているのは確かなようである。

一方、街中を走る自転車にも変化が出てきている。自転車通勤をする人、いわゆる自転車ツーキニスト(と言うらしい)はもちろんのこと、自転車タクシーや、自転車にリヤカーを取り付けて荷物を運ぶ運送業者など、さまざまな自転車が路上に増えてきている。なので、路上では自転車に絡んでヒヤリとするシーンが以前より増しており、読者のみなさんのなかにも、そういった経験のある人もいるかもしれない。

自転車は、法律上では標識等で指定のある歩道以外を走ってはいけないことになっているが、交通状況を見てやむを得ない場合は歩道を走ってよかったりするなど、かなり規制があいまいである。また昨今の高性能な自転車などは、想像以上にスピードが出ている場合もあるので、右折が間に合わなかったり、接近に気付くのが遅れたりと、今まで以上に気をつかう必要がある。あと多いのが、自転車の一時停止無視である。とくに路地などではノンストップで横断してくる自転車もかなり多く、自分が車に乗るときは、一時停止線が見えたら、こちらが優先道路だったとしても、徐行するよう心がけているぐらいである。

 

何だかこう書くと、自転車に乗っている人たちすべてが傍若無人な運転をしているように錯覚するかもしれないが、もちろんこれは一部の人たちの行動であるし、また自動車やバイクに乗っている人のなかにだって無茶なことをする人は多い。

 

ちなみにこのコラムのタイトルは、平成21年の交通安全年間スローガンのなかのひとつである。人のふり見て我がふり直せ。自転車に乗る人、そしてバイクやクルマに乗る人それぞれ安全には気を付けて、事故のないよう注意してくださいね。

 

自転車の交通安全:警視庁

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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