「再訪」という楽しみ方

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「再訪」という楽しみ方

先日まで、僕が隔月ペースで連載している「ニッポン大陸」紀行の取材に行っていました。今回の旅の舞台は石川県の奥能登。ツーリングライダーはみんな「突端スポット」が好きですから、能登半島が気になっているという人も多いのではないでしょうか。

 

実は僕、能登半島を訪れるのは約18年ぶり。学生時代にツーリングしたことがあるのですが、この仕事をするようになってからもなぜか能登半島とは縁遠く、実に18年ぶりということになった次第。さすがにこれだけの年数を隔てていると、見る風景のほとんどは初めての印象に近いのですが、ところどころ「ああそういえば!」と思い出すこともあり、学生時代に戻ったような気分になりました。もしも当時の自分に「18年後のキミはバイク雑誌の編集長になっていて、取材でまたここに訪れるよ」なんて言ったとしたら、どういう反応だっただろう。あまりにも現実感がなさすぎて、大笑いするんじゃないかな。ついでに「子供が3人いて、オッサン化はガンガン進行中。頭髪の方もけっこうヤバいことになってるよ」と畳みかけてみたい気もするけど(笑)、まぁ、それはともかく。

 

ツーリングにはいろんな楽しみ方があると思いますが、「ものすごく久しぶりに再訪する」というのも、その一つではないでしょうか。10~20年という単位で時間が経っている場所へ訪れてみると、物思いにふけることがたくさんあります。自然が織りなす風景はまったく変わりがないのに、その周囲には、さまざまな施設が増えていて「あれ…? 前に来たときもこんな風だったっけ…?」と考え込むこともしばしば。当時の記憶が薄れていることが何とももどかしいのですが、しかしそれは決してイヤな感情ではなく…。少年時代の写真を見ているかのような、切なくほほえましい気持ちになります。こういう感情を味わえるのは、バイク歴の長いライダーだけの特権ではないでしょうか。

 

若いライダーは、ぜひいろんなところをツーリングして、バイクライフを末永く続けてほしい。そしてオッサンになったときにも「ああそういえば…」という感情を味わってほしいなと思います。そのためにも、タンデムスタイルはこれからも、ツーリングの楽しさをどんどん教えていきたいですね。そして、ライダー歴の長いみなさん。ものすご~く昔に行ったことがあるスポットへ再訪するというのも、なかなか楽しいツーリングプランになりますよ。季節はまさに絶好のツーリングシーズンですので、いろんなプランで楽しんでくださいね!

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マンボサイトーのプロフィール

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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