今度持ち込みしてみるか…いやムリかな

今度持ち込みしてみるか…いやムリかな

この間、サンドブラスト(言葉のとおり、サンド(砂)をブラスト(噴射)して表面加工する技法)を体験してきた。といっても残念ながらバイクのエンジンをピカピカにしてきたとかいうわけでなく、ガラス工芸の方である。その場所ではいつも陶芸をしているのだが、どうも毎回途中で趣味に走ってしまってめずらしい置物ばかり増え、なかなか器にまでたどりつかない。そこで今回は何がなんでも器を作りたいと、ガラスの器に絵柄をつけるサンドブラストを選んだ。

 

これが端で見るより意外とおもしろい。何より陶芸で私がよくやる「偶然の産物」という技が使えないというのがニクい。デザインは最初の段階で決定してしまわなければならない。「どんな模様にしますか?」。指導のお姉さんに声をかけると、いきなりそこから質問されるので注意が必要だ。そこで「うーんそうだなぁ…とりあえずいきあたりばったりで」なんて言っても静かに紙とエンピツを渡され、まずデザインを決めてからまた声をかけるようにとやさしく断られるのがオチである。そこで、こう器に飲み物を注いで…それを飲み干して…とあれこれその器を使ったところを頭のなかでシミュレーションしながら悩むこと数十分、ようやくおおまかなデザインが決まった。

 

ここからがまた大変である。器全体にビニールテープを貼り付け、自分の決めたデザインに沿ってビニールテープをカッターでひたすら切って絵柄を作っていくのだ。切りそこねたらもう一度テープを貼り直して最初から始める(でもこのチマチマ作業はけっこう好きだったりする)。テープの貼ったところが削られなくって…貼ってないところが削られるんだから…と、頭もいくらか使いながら切る。ここで不必要な線や面はどんどん省略されていく(切るのが難しいだけという話もある)。結果、洗練されたグッドデザインになるというわけだ!(ならない場合もある! でも気にしないことだ)さあ切り終わった。そしたらこの次がいよいよサンドブラストだ。砂が混じって噴射されるエアガンを、テープで覆われた器に向かってまっすぐぶっぱなす!(至近距離でねらうとせっかく苦労して貼ったテープが吹っ飛んでしまうので注意。いえ、ただ普通にプシューッと吹き付ければいいんです…)。すると、だんだん削れてくるのがわかる。ここで削り加減をいろいろ調節できて、テープをはがす順番などを変えれば同じデザインでもいろんな表情になるのがおもしろい。

 

今回はいろいろ試しすぎてちょっとやりすぎた感がある器。でも自分で作った器で飲むお酒は…、う、うーん、小さすぎたかな(大きさかい!)。次回はもっと計画的に&大きいやつ作るぞ〜。しかしあのブラストの機械、便利だなぁ…。表札とか、自分で作れちゃいそうだわ…あ。

バイクにも使えるのか!

今度持ち込みしてみるか…いやムリかな

チャンカメのプロフィール

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子。現在は雑誌広告を中心に、たまにイラストなどの仕事をする。最近ZZR1100を手放し、愛車はSDRとリード100。

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