ムーングラスがほしい

最近、バイクに乗るときはもちろん、普段から手放せなくなったのがサングラスだ。歳なのか体質なのかわからないのだが、このところめっきり眼が強い光に弱くなってしまい、眼を酷使する締め切り間際などは、コンビニやスーパーの蛍光灯の光ですら目にしみるから困ったもんだ。もともと黒目の色素が薄くて、光に強い方ではないらしいが、深夜のコンビニで買い物した程度で軽い雪目の症状が出て、涙が止まらなくなってしまうとはかなりめんどうな状態である。

 

以前からサングラスはしてたけど、最近ますます手放せなくなってきた感じであるが、困るのはやっぱり人間、目線が見えないとガラが悪く…、というか何考えてるのかわからなくなるから不審具合が強まるんだよね、当社比で五割増ぐらい(笑)。日中なら野外はもちろん、屋内だってサングラスをかけていたところで、「まぁ、いるよねそういう人」ぐらいですんでいるとは思うのだか、僕の場合、困るのは夜だ。明暗の差が大きいほど眼に負担がかかるらしく、夜道からコンビニに入るような場合にこそサングラスがほしくなる。

 

ただねぇ、夜のコンビニに入るために入り口でグラサンをかける客って、コンビニの店員からしたら、非常ベルに指を添えたくなるぐらいの不審な客ではないだろうか? 暗い部屋でパソコンを見たり、映画館にいるときにサングラスしてるだけなら、“変な人”ですまされるだろうが、深夜のコンビニはちょっとシャレにならねぇ。本当に非常ベルを鳴らされたり、カラーボールを投げつけられるのも嫌なので、よほど症状がひどくないかぎり、超薄目を開けてコンビニに入るのだが、それもなんだか(笑)。いつだかマジックミラーに写った自分を見たが、これはこれで、悟りか千里眼を使いそうな不審者だった。

 

どこかに夜かけても不審がられないサングラスはないだろうか? エスキモーグラスでも作ろうかと考えたがそれはそれで非常ベルを鳴らされそうでなぁ。

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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