出張の楽しみ

先日、取材の都合で熊本に一泊した。これまでに九州に行ったことは何度かあるんだけれど、熊本で一泊するのは初めて。初めてウロウロする街はいくつになってもやはりワクワクする。なかでもボクにとっては夕飯をおいしく食べられる場所を見つけられるかが一番の盛り上がりどころ。最近は宿泊したホテルのフロントでいい店がないかを聞いて、紹介されたなかからチョイスすることが多く、提示される数が10店舗以上あったりするから、そのなかから一店舗に絞るのはなかなかに難しい。とはいえ、夕食は食べないわけにいかないので最終的には一軒を選んで行くわけ。今回は、ホテで20件近く紹介されたビラをもらい、いろいろと悩んだ挙句に“家庭的”というフレーズが決め手となって、小料理屋に足を運んだ。

扉を開けてフラリとなかに入る。このときにだいたい自分的に気に入るお店かどうかが決まるんだけど、店内の雰囲気も迎え入れてくれた人のよさそうなおかみさんもいい感じ。地元のサラリーマンらしき人が座っていた5人がけのカウンター席にとおされると、さっそくおかみさんが適度な距離感をもって話しかけてくれる。そのうち地元のオバちゃん2人が隣に座り、カウンターに座ったお客さんみんな交えていろいろな話題で盛り上がる。食事も口に合ったし、なにより現地の人たちと会話が弾んだことが楽しかった。まさに最高の夜となったのである。次に熊本に来ることはあるかわからないけれど、あれば絶対に立ち寄るであろう。そう、そんなもう一度来たくなる店と出会えるかどうかが出張の一番の楽しみなのである。

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

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