読破しないと…

子どものころから本を読むのが好きでした。それもあって出版という業界で働いている部分もあるわけです。ただ、この業界に入ってから極端に本を読む機会が減ってしまいました。別におもしろい本、興味ある本がないわけではないのです。それどころか1日中本を読むことはまったく苦にならない性格。

学生時代は時間があったため、読み出すと寝るのを惜しんで読み進めてました。とくに大学時代は片道1時間30分ほど電車乗っての通学だったため、読む時間は十分。授業の合間や、バイトのない時間を見付けてはいろいろなジャンルの読み進めたものです。

基本的に読み始めて『おもしろい!』と思った本は、一気に読み進めないと気がすまない性格(もちろんおもしろくないと感じたモノはすぐに閉じてしまいますが…)。おもしろいと最後を知りたく、大抵は1日、遅くとも2日で読破。ところが社会人になると、なかなかその時間が取れない。とくにこの仕事になってからは、読み始めてしまうと原稿を書く手を止めてまでも読み続けてしまうため、あえて読まないようになったわけです。

加えて電車通勤ではなくバイク通勤であるため、さすがに本は読めない。『遠征取材のときの移動に時間が取れるのでは?』と思う人もいるかもしれません。しかし、ほとんどのショップやメーカーさんは、駅近ではないため、基本的にクルマかバイク移動することがほとんど。一度はクルマのなかで読書にチャレンジしたものの、揺れるため活字を眼で追っていると気持ち悪くなるためNG…。

ところが3年ほど前から少しずつではあるものの、本を読む機会が増えいてるのです。それは飛行機を使って九州や北海道、四国に取材にいくようになったから。かつては遠方地に取材に出かける際は、ハイエースに3~5人乗って移動。現地で散開するという流れ。これは経費削減という面もあったわけですが、ここ数年でLCCが普及し、大勢の人数のスケジュールと取材先のスケジュールを調整する手間がなく、一人ですばやく遠方地に飛べる。さらに経費面もさほどかからなくなったという面があるから。

LCCは関東だと成田空港から飛んでいる会社がほとんど。電車と違って乗り遅れた場合、金銭面的にも時間的にもダメージが大きいことから、早めに移動(過去には出発の前日中学の同級生と呑みに行き、乗り遅れて次の便を自腹で取ったことも…)。編集部から成田空港まで高速バスを使うことがほとんどですが、乗用車に比べると揺れが少なく本が読める! 飛行機が飛ぶまでの時間も本が読める! 離陸してから着陸するまで本が読める!

毎月飛行機で移動する取材があるわけではありませんが、以前に比べると読書に費やせる時間が増えたわけです。おかげで1回の取材で1~2冊の本を読めるように。読書は知的好奇心を満たすだけでなく、いろいろな人の文章を読むことで、少しは自分の筆力アップに結び付く。今後のタンデムスタイルやアンダー400の原稿執筆に活かしていきたいと思います。

よっすぃ~

written by

よっすぃ~

近代日本の文化は数あれど「バイク」・「マンガ」・「アニメ」に興味があり、そのどれかに関わる仕事したいと考え、バイク雑誌の編集を始めてはや15年(本人は「ガンダムをはじめとするロボットアニメが好き!」と主張するが、周りからは萌え系アニメ派と思われている…)。その半分以上の時間は家に帰らず、カメラを持って全国各地を放浪するか、原稿書きで編集部に引きこもってすごしてきた。「おかげでどこでも寝れるようになった」と豪語する40歳。

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします