サーカス

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サーカス

年のはじめに「仕事の効率をあげてその分いろんなものに触れたりして時間を有効に使うように」というような言葉があり、いろんな世界に触れるというのは悪いことではないなと、先日さっそく(…というほどでもないが)サーカスを観に行った。周りはほとんど家族連れで、ワイワイと楽しそうに開演を待っている中、私は少々身構えていた。子どものころに読んだ絵本や小説などに出てきたサーカスの印象が頭の中にこびりついてしまっているからかもしれない。まさかこの歳で自分がロバになったり動物に変身させられて…なんて心配はしていないが、表舞台の華やかさとは対称的な闇の世界がこのテントのウラには潜んでいるのでは…という妄想がどうしてもついてまわる。そうしているうちに照明が暗くなり、キラキラとファンタジックなオープニングがはじまった。笑う場面やハラハラする瞬間、おお〜!と歓声のあがる技を見て拍手しつつも、ちょっと妖艶な空気が漂っている。バイクも出てきた。金網のボールの中を3台でグルグル回って息ピッタリの技だったが、よくイベントでみるような「バイク!」という主張はなく、どちらかというと「サーカス団員!」というオーラが漂っている。動物も、動物園で見る動物と何が違うんだと言われると、芸ができるとか人間の言う通りに動くとか、ということに加えて「自分はサーカス団の一員だ」という自覚のようなものも演技する姿から感じられた気がする。一つの公演を成功させるために、全員が息を合わせて挑む姿はすごいなーと思った。うーん、そのすごさと計算されたピエロのずっこけ具合がサーカスをどこかミステリアスなものに仕上げているのだろうか。楽しく不思議な空間であった。

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チャンカメのプロフィール

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子。現在は雑誌広告を中心に、たまにイラストなどの仕事をする。最近ZZR1100を手放し、愛車はSDRとリード100。

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