いまだに慣れない…

クレタ編集部に加入したのは今から13年ほど前のこと。その当時はまだデジタル一眼レフが登場したばかりのころ。まだデジタルカメラの性能も低く、補正技術も未成熟だったため、フィルムカメラを使うカメラマンがほとんど。入ったころの修行時代は撮影に同行し、走行シーンを撮るためにハイエースの運転をしたり、撮影したフィルムを現像会社に持ち込み&回収に行ったりしていました。

その後、徐々にデジタルカメラの性能が上がり、また手の届きやすい価格になってきたため、自腹でEOSキス(中古)を購入。そのときも編集部員でカメラを使う人は数人おり(やたぐわぁ&タロー)『自分もあんな風に撮ってみたい!』『アシスタントばかりじゃつまらない!』という想いも購入のキッカケでした。あとフィルムと違ってデジタルは何枚撮ってもタダ! パソコンで写真チェックできるということもありました。

もちろん購入してからすぐに誌面で使う写真を撮るようになったわけではありません。取材に同行する専門カメラマンの仕事を見ながら質問したり、時間があるときにこっそりとトライ&エラーを繰り返しました。車両の置き撮りをすることの多いカスタムピープルがメインだったこともあり、徐々に誌面で自分が撮った写真を使うように。

そしてカメラを持っていろいろなイベントに足を運び、車両やイベント風景を撮影。すると「カメラマンさん、僕の車両も撮って!」といわれるように。実は今でも「カメラマンさん」といわれると、反応するまでに一瞬の間ができます。というのもカメラ一本で仕事をしている人が「カメラマン」で、自分は編集者という認識があるから。まぁ、撮影される側にしてみれば『写真を撮る人=カメラマン』という認識があるのもわかりますが…。

カメラ1本で食べているカメラマンのようさまざまな分野の撮影ノウハウを僕は持っておらず、ごくごく限られた範囲の撮影しかしないという面もあります。確かに二輪関係の撮影、とくに車両の置き撮りに関してはそれなりの自身はありますが、走行写真も小さいサイズで使うという条件なら撮ります。ただし下手な鉄砲数打ちゃ当たる…、程度ですが。ツーリング風景の写真は撮ったことないですし。なのでカメラマンさんと呼ばれるのに間が空いてしまうわけなのです。

この間が空かないよう、いろいろと引き出しを増やし続けたいと思っており、年数回の登山に一眼レフを持っていくようになりました。登山以外のノウハウを蓄積できるよう、今後も精進していこうと思う今日このごろ。あと新しいレンズやボディにも興味はあります。何せかなり仕事で使うため消耗している部分もありますし、新しいボディの性能も体感したいという想いもあります。現在メインで使っているEOS7Dを残し、借りている5Dmark2をmark3にする。それとも…。機材もバイク同様、何にするかを悩むのも楽しい時間なのです。

よっすぃ~

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よっすぃ~

近代日本の文化は数あれど「バイク」・「マンガ」・「アニメ」に興味があり、そのどれかに関わる仕事したいと考え、バイク雑誌の編集を始めてはや15年(本人は「ガンダムをはじめとするロボットアニメが好き!」と主張するが、周りからは萌え系アニメ派と思われている…)。その半分以上の時間は家に帰らず、カメラを持って全国各地を放浪するか、原稿書きで編集部に引きこもってすごしてきた。「おかげでどこでも寝れるようになった」と豪語する40歳。

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