飛行機のコーヒーってなんだかうまいよね

珍しいこともあるもんだ。今現在、羽田空港で飛行機内に搭乗したところなのだが、飛行機が滑走路に出たところで、“左側のエンジンの燃料タンクから燃料漏れが発覚。いったん戻って確認。整備してすぐ直るものなら再出発、だめなら振り替え運航なりなんなり考えるからちょっと待て”ということらしい。飛行機に乗るのは、年間2、3回。それほど頻繁に利用するほうではないとは思うが、乗った飛行機で出戻るのは初めの経験である。

飛行機といえば保安検査場というヤツともどうも相性が悪いというか、なんというかニガテだ。あのゲートをくぐるたびに、「ライターが2つ」あるだの、「ナイフが入っている」といちゃもんをつけられる。今日は、10㎜と8㎜のコンビネーションレンチが鞄の中から見つかって、10㎜のレンチの方が、「15cm以上の工具は持ち込めない」と言われて、荷物を預けなおすハメになった。

 

おっとここで機長からの当機の運航についての続報である。「燃料漏れの場所が特定できて、処置も終わり、これから点検を行います。左側のエンジンを5分ほどかけて60秒間に燃料漏れが2滴以内ならそのまま出発。…とのこと。なぜ基準が2滴なのかは不明だが、まぁ、そういうのだからそれで安全なのだろう。

 

えっと、何の話だったか? そうそう保安検査場だ。とにかく僕はあそこで引っかかる。ベルトを外せ、靴を脱げ。鞄の中身を見せろなどなど、すんなり通過できることのほうが少ないぐらい。釈明させてもらうと、僕も引っかかりたくてやっているワケではない。ナイフやハサミ、といったものが機内に持ち込む手荷物の中にないかを調べて、受託手荷物の方に移しているんだけど、どうも毎回、「恐れ入りますお荷物に○○のようなものが…」と指摘される。まぁ、すべて自業自得だから、ニガテとか言われても、検査官に非は一切ないのだけどね。

 

と、ここで、飛行機は出発のようだ。エンジンテストの結果、異状は見られなかったのでこのまま出発することにしたらしい。約1時間のだが、そんなもんで済んでよかった。一度、飛行機を降りて、ロビーでまたされ、再び搭乗なんてやっていたらもうそれだけで2時間以上のロスだろう。まぁ、これで済んでよかった。むしろ、このコラムを書くいい時間ができたし、ネタももらえたからよしとしよう。それじゃ、宮古島にいってきます…と言いたいところだが、もう着いちゃった。やっぱ沖縄は暑いぜ。

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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