格安バスに気を付けろ

数日前、プライベートで岡山県まで向かうために夜行バスの予約をとった。岡山県には学生時代の友人が住んでおり、これまで何度か夜行バスで遊びに行っていたから金額は先にわかっていたけれど、今回はあえてインターネットで格安バスの便を探してみたのだ。するといつもは5,700円だけど、なんと2,300円も安い便があることが発覚。その便に飛びついた。

 

 

で先日、さっそく利用してみたんだけど、そのバスはいつものバスに比べて明らかに座席が狭くて隣の乗客との距離が近く、シートも妙に固い。そのうえバス泊では必須ともいえるリクライニング操作が禁止ときており、乗客の安眠などまるで考えていないかのような仕様だった。なかでも致命的だったのが、車内にトイレが設置されていないこと。それを知らずにボクは走行中の車内を徘徊し、他の乗客たちに便意を悟られて恥ずかしい思いをしてしまう始末。さらにトイレ休憩の時間が30~40分と異常に長く、その間は冷え切った深夜の空気が車内に吹き込んできて寒くて眠れない…。2,300円安いという理由で飛びついたけれど、どう考えても2,300円余分に払って快適なバス旅をした方がいい内容だった。

 

 

選んだのは自分だ。文句を言っても仕方がない。しかし来月、もう一度夜行バスに乗る機会がある。今度はプライベートではなく仕事で。行先は三重県だ。次こそは今回の経験を活かして、なんとしても快適便を選びたい。とくにトイレの有無は死活問題だし、できればシートを広く使える3列シート車がいい。でもそうなるとバス運賃が1.5倍くらいになってバイクで自走した方が安く上がりそうなんだよなぁ。ちなみに3列シートバスが7,700円、バイクが高速代+ガソリン代で約6,800円だ。

 

 

バイク移動の場合はあえて高速道路を使わずに下道を走ったり、燃費のいい小排気量車を選んだりすることで逆におもしろかったりするけれど、夜行バスはそうもいかず、安ければ安いほど苦痛になり、高ければ高いほど快適になる。そんなことは当たり前なんだけど、現実をあらためて見せつけられて少しさみしい気持ちになってしまった。いやホント、来月の取材はチョット高めのいい便を使わせてくださいね…タローさん。

サブロー

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サブロー

ほめられて伸びるタイプを主張するクセに、ほめられることをやらない36歳。出身地である徳島県の一級河川・吉野川の別名“四国三郎”から、このニックネームに命名された。映画やマンガにすぐ影響される悪癖があり『ベストキッド』を観て空手を始めたり、『バリバリ伝説』を読んでCB400SF(当時は大型二輪免許を持っておらずCB750Fに乗れなかった)を買うなどの単純明快な行動が目立つ。

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