HONDA MONKEY

モンキー・リミテッド(受注期間限定モデル)

車体がミニマムでもしっかりバイク

このバイクに乗ったら、きっとすべての人が笑顔を浮かべるのではないだろうか。それだけで、このバイクがどういうバイクなのか説明しているといっていいだろう。まるでオモチャのようなサイズでありながら、ちゃんとタンク・エンジン・シートなどがあって、バイク然としたスタイルを持っている。エンジンはキックで始動し、クラッチレバーをにぎってギヤを入れ、アクセルを開けつつクラッチレバーをリリース…。すべての動作が“ちっちゃくてもバイクしてる”ということに気付かせてくれる。

モンキーは、もともとクルマに積み込むこともできる“レジャーバイク”というジャンルとして登場している。現在でもその伝統はしっかりと受け継がれ、ハンドルバーを折りたたむことができるのだ。他とはちょっと違う個性・おもしろさ・そして伝統。モンキーにはさまざまな要素が詰まっている。

DETAIL

ヘッドライト上部に、スピードメーターとインジケーターラ─ンプを配置。サイズ的にかなり小型だが、必要な機能は備わっている
ハンドル取り付け部のダイヤルを回すことで、ハンドルの固定を緩められる。積載時などにはハンドルを折りたたむことができるのだ

タンク容量はわずかに4.3L。しかし、驚異の低燃費を誇るエンジン(スペック値は100km/L!)のおかげで、航続距離は十分に確保している
伝統の、前傾シリンダー+アップマフラーという組み合わせは現行モデルでも健在。燃料供給装置にはFIを採用し、高い環境性能も確保している

エンジンの始動方式はキックのみ。しかしキックアームは驚くほど軽く、しかも一発踏み下ろすだけでいともカンタンにスタートする

小さくてもしっかりとしたクッション厚のあるシート。ちなみにこのモデルは限定受注生産なので、チェックのデザインが採用されている

RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長175cm/体重72kg
この写真を見れば、いかにサイズの小さなバイクなのかがわかるだろう。足つき性なんてもう、“論じることに意味があるのか?”というレベルだし、まさにオモチャのような感覚だ。またがった感覚も遊園地のアトラクションのようで、自然と笑顔になってしまう


SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
1,365×600×850mm
軸間距離
895mm
シート高
660mm
車両重量
68kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒・49cm3
最高出力
2.5kW(3.4ps)/8,500rpm
最大トルク
3.4N・m(0.35㎏f・m)/5,000rpm
タンク容量
4.3L
価格
29万9,250円(ノーマルは28万9,800円)
カラーバリエーション(ノーマル)
モンツァレッド
セイシェルナイトブルー

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

意外な奥深さがある

この小さい車体だけに、“運転がきゅう屈そう”と思う人も多いだろうけど、これが意外と大丈夫なのだ。タイヤが小さいのでハンドルがちょっとフラつきやすいけれど、少し走ればすぐに慣れることができる。一度慣れてしまえば、その後のライディングはいたって普通に楽しむことができるだろう。小さくてもクラッチやアクセルなどバイクの基本が詰まっており、ベテランが乗っても“奥が深い”と感じるんじゃないだろうか。


KJのインプレッション

クラッチ操作入門にぜひ!

実はボクが初めて乗ったクラッチ付きバイク。当時はクラッチの存在すら知らなかったから1mも進まずにエンストしたのを思い出すな(笑)。スッと踏み込むだけでかかるキック始動のエンジンにはかわいらしさすら感じる。ボクにはちょっとスケールが小さいものの、制限速度を考えればむしろ元気に感じるポテンシャルは、上り坂でもいい相棒となってくれるだろう。いつかコイツをクルマに積んで遊ぶのが夢なんだよね。


ヤシロのインプレッション

ルックスが愛らしい♥

見た目はとってもかわいいけど、本当にコンパクトなボディは“ホントに走れる…?”なんて思うほど。キックスターターが苦手な私でもすんなりとエンジンがかけられ、見た目に反して元気に走ってくれる。ただ、交通量の多い幹線道路ではさすがに“50ccならでは”という場面も出てくるけど、それは当然といえば当然のこと。住宅街や細い道などでは持ち前のアクティブな走りを見せてくれるので、タウンユースとして心強い1台だ。

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