YAMAHA TRICKER

カラー:ビビッドオレンジメタリック2

ユーザーを選ばない新感覚バイク

コンセプトは「フリーライド・プレイバイク」。場所や乗り方を選ばず、どんなスタイルでも楽しめるというものだ。そのスタイルからは、トラッカー系モデルのような“ダートの雰囲気”と、ストリート系モデルのような“自由さ”が見えるものの、既存のジャンルに当てはまらない新たな1台といえる。

ホイールはフロント19、リヤ16インチを採用。本格的なオフロードバイクよりも若干小径で、シート高もオフ車に比べれば低めに抑えられている。しかし軽量な車体とアップマフラーなどオフロード的な装備も持っているため、ちょっとした林道くらいなら難なく走れてしまうのが特徴だ。また車両重量125kgという軽さは街乗りにおいても有効で、軽快なハンドリングと相まって大活躍してくれる。さまざまなユーザーが、さまざまな用途で楽しめる1台といえるだろう。

DETAIL

アクティブな“X系スポーツ”を想起させるボディデザインはトリッカー独自のもの。フラッシャーとともにコンパクト設計のφ100mmヘッドライトは極力走行のジャマにならないようマシン中央にレイアウトされている

かなり大きなハンドルの切れ角(52°)を確保しているのも特徴の一つだ。このおかげで取り回し性は抜群。狭い場所での方向転換などに重宝することだろう


アナログ式のスピードメーターは、ケースの意匠が凝っており、トリッカーのアイデンティティのひとつとなっている。文字盤のデザインもストリートテイストを強く意識し、強い個性を放っている
初期モデルは容量が6Lしかなく、まさにストリート専用モデルといった印象だったのだが、モデルチェンジによって現行モデルの容量は7.2Lとなっている。これによって、実用性が若干向上した

専用に開発された空冷単気筒エンジンを搭載。耐久性や扱いやすさには定評がある。また、後にセロー250やXT250Xにも同系のものが採用され、今ではヤマハ250ccクラスの主流エンジンとなっている
シートレールに沿うように設置されたアップタイプマフラーはトリッカーのオフロードテイストをアップさせる一因。適度な太さのサイレンサーが、細身のトリッカーの大きなアクセントとなっている

ステップは大型サイズを採用し、また滑り止め加工を施すことによって、スタンディング状態でも大きなグリップ力を発揮。オンロードはもちろん、ちょっとしたオフロードも快適に走ることができる

前19/後16インチホイールはロードスポーツともオフロードバイクとも異なる組み合わせで、独特のハンドリングとシルエットを生み出す。また、タイヤは専用パターンを装着する


RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg
ハンドルが高い位置にあるわりにシートの高さが低いため、まるでオフロードバイクのポジションで背筋が伸びた状態になる。ステップとシートの高さが離れているせいかヒザのまわりなどが窮屈に感じることはない


座ったまま足を真っ直ぐ下ろすとステップに足が当たってしまうため、干渉しないように足を広げて座った。ポジションはオフロードのようにシートの先端に座るため、足着きはさらによくなりバランスも取りやすい


●ライダー:身長178cm/体重78kg
スリムな車体と足着きのよさでタンデマーが乗り降りする際でもふら付いたりすることはなかった。シートは前後に細長いものの、2人が乗るには少し短い印象。タンデマーとの距離が近く、圧迫感があった
●タンデマー:身長161cm/体重45kg
シートの座面が狭く幅もあまり広くないので、タンデムするとライダーとの密着感はかなり高い。グラブバーが装備されているので安心感はあるものの、やはり長時間のタンデムはしんどいかもしれない


COLOR VARIATION

マットブラック2

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
1,980×800×1,145mm
軸間距離
1,330mm
シート高
810mm
車両重量
125kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHC 2バルブ 単気筒・249cm3
最高出力
14kW(18ps)/7,500rpm
最大トルク
19N・m(1.9kgf・m)/6,500rpm
タンク容量
7.2L
価格
45万7,800円

STAFF’S IMPRESSION

タロー

タローのインプレッション

幅広い用途で活躍しそう

乗車姿勢は、ハンドル位置が高く設定された上体が起きるスタイル。シッティングからスタンディングに移行もしやすいので、居住性がすこぶるいい。エンジンは低速からしっかりとトルクがあり、高回転域までよどみなく回るので、パワフルすぎることもなく排気量とあいまって扱いやすい。車重が軽く、そのおかげもあってハンドリングも軽いうえ車体の挙動がわかりやすい。ビギナーはバイクの動き方を学べるし、トータルでの扱いやすさは、幅広いステージで活躍するだろう。


やたぐわぁ

やたぐわぁのインプレッション

なんでもやってみたくなる!

オフロードバイク? ストリートトラッカー? ジャンル不明のエキセントリックマシン・トリッカー。ヤマハとしてはロードモデルと位置付けているけど、実際に走らせてみると不整地走行やウイリーなど、アクティブな走りもかなりイケル。発売当時のデモンストレーションにトライアルライダーを起用して、どハデなアクションをしたりしていたけど、実際、僕らが乗ってみてもかなり楽しい。タイヤさえ換えれば、林道ツーリングはもちろん、足着きもいいしトレッキングだってお手の物だ。


ヤクシジのインプレッション

ヤンチャで元気なプレイバイク

アクセルを少し開けるだけでタイヤが地面を力強くグイッとけり込み、フロントフォークが上に伸びるのが体感できるほど低速でのトルクが強く、元気なキャラクター。走り出しの瞬発力は力強く、ダララララッ!という荒々しい排気音とともに「待ってました!」といわんばかりで、“遊べるバイク”としての意志が感じられる。その分、アクセル操作をラフに行なうとダイレクトに挙動に表われ、フロントがガックンガックンと浮いたり沈んだりするが、ハンドリングも軽快で、バイクを操る楽しさを感じさせてくれる。