YAMAHA SEROW250

カラー:パープリッシュホワイトソリッド1(ホワイト/グリーン)

オフロードだけではない万能性が光る

セローが現行モデルへと進化したのは05年のこと。新たな排ガス規制に対応することも視野に入れた、満を持してのモデルチェンジであった。デビューから20年にわたる市場での支持を熟成を背景に、“操る楽しさナンバーワン”というキーワードで開発。まず燃料供給装置には、当然ながらフューエルインジェクションを採用。排気量も拡大され、225ccから249ccとなった。セローの持つ世界観は変わることはないけれど、軽二輪としてフルスケールの排気量を得たことによって、市街地から林道まで、ときには高速道路も力強く走れるパワーをも手に入れた。またデザインも、セローならではの自然に溶け込むような有機的なスタイルを採用した。
またセローを語るうえで、「舗装路でも違和感がないイメージ」というのは大いに注目すべき要素だ。オフ車としては低めに抑えられたシートは、ストップ&ゴーを繰り返す街中ではありがたい。エンジンは低回転域でもねばり強いので、混み合った市街地でも重宝する1台だ。

DETAIL

メーターはデジタル式。速度が大きく表示され、その他にオド、ツイントリップ、時計表示などの機能を備えている。インジケーターランプ類はメーターの左側に配置されているが、かなり控えめの大きさだ

オフロードバイクとしてはめずらしい丸型ヘッドライト。またライトの下に露出しているフレームは、人力でバイクを引っ張り上げるような場面に活躍する。初代から採用されている装備で、道なき道を進むセローならではの世界観が伝わってくる


深いハンドルの切れ角(左右51度)を確保しているのもセローのアイデンティティだ。1,360㎜のショートホイールベースとあいまって、最小回転半径は1.9m。細い林道で活きるほか、もちろん街中や駐車場などでも重宝する

オフロードバイクはタンク容量が小さめの傾向があるが、セローの場合は9.6Lの容量を確保している。燃費のよさと相まって、航続距離は一般的なロードバイクと変わらないレベルといっていいだろう


エンジンは、アルミメッキシリンダーや鍛造ピストンを採用した、トリッカーなどと同系のもの。FIを搭載し、環境性能にも配慮されている。低中速域での力強いトルクと軽快な吹け上がりが追求され、歩くようなスピードでもねばり強く扱いやすい

ホイールは前後ともワイヤースポークホイール。こういったタイプのホイールはチューブタイヤなのが普通だが、セローはリヤのみ特殊な形状のホイールとしてチューブレスタイ ヤ仕様となっている。パンクしても一気に空気が抜けづらいので、安心度が高い


RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg

ハンドルの位置が若干体に近く少しきゅう屈さを感じるが、操作には問題ない。足で操作するブレーキやシフトチェンジもスムーズに行なえる。フラットなシートだけど表面がすべりにくくストッパーになり走行中も動かないのでフィット感が高い


●ライダー:身長178cm/体重78kg
シートの長さが十分あったので、ソロで乗っているときと変わらずにまたがっていたけど、タンデムしてもきゅう屈な感じはしなかった。タンデマーはステップを踏み台にしてまたがるようになったけど、車体が軽いのでふらつくことはなかった
●タンデマー:身長161cm/体重45kg
クッション性がよくシートの座り心地は良好。かなりスリムなシートなのでライダーとの密着感は高めだけれど、十分な長さがありきゅう屈感はない。グラブバーも装備されていて安心して乗ることができる


COLOR VARIATION

パープリッシュホワイトソリッド1(ホワイト/ブロンズ)

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,100×805×1,160mm
軸間距離
1,360mm
シート高
810mm
車両重量
130kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHC 2バルブ 単気筒・249cm3
最高出力
14kW(18ps)/7,500rpm
最大トルク
19N・m(1.9kgf・m)/6,500rpm
タンク容量
9.6L
価格
49万3,500円

STAFF’S IMPRESSION

やたぐわぁ

やたぐわぁのインプレッション

高速も意外にいけるオフロード

250クラスのオフ車というと「高速がツライ」という言葉が常套句になっているけど、どうしてどうしてこのセローはなかなか高速も走ってくれる。もちろん6速のWR250R(セローは5速)とは比較にならないが、法定速度ならラクラク出せる性能を持っているから高速がつらくない。林道を軽やかに走るのももちろんだけど、ツーリングのほとんどを占めるのは、やっぱり舗装道路。そんなアプローチも楽しく作られたマシンがこのセローなのだ。


ヤス子

ヤス子のインプレッション

オフロードにもたくさん出かけたい!

足つきは片足になってしまうけれど、車体が軽いこともあってその状態でストップ&ゴーの多い街中を走ってもまったく不安なく楽しめる。とくに走り出しからの中速域はグングンと力強い印象を持つし、高速走行でも頼もしい走りを見せてくれる。ただ、上半身を起こすようなポジションなので、走行風がダイレクトに体に当たり、長時間走っているとつらいなと感じることも。だけどその走りは、オンロードはもちろん、オフロードももっと進んでみたいと思わせる楽しさと安心感がある。


KJのインプレッション

「安心感」がキーワードじゃないかな

試乗して感じるのは、オフ車だから当たり前かもしれないけど、とにかく「軽い」ということ。編集部からも近いお台場エリアを走ったのだけど、こういった混み合ったところでもヒラヒラとよく走る。オフ車なのでシートが細いのがネックだが、ライディングポジションは取りやすい。足つき性がいいから立ちゴケする気がしないし、とにかく街中を走っていて何も不安なく乗れる。こういう安心感が、ビギナーにも支持される理由なんだろうな。

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