DUCATI MONSTER696

カラー:パールホワイト

シンプル&機能美にあふれる1台

ドゥカティのラインナップの中で、人気モデルの一角を担っているのがモンスターシリーズだ。このM696は08年に発表され、ドゥカティ伝統ともいえる鋼管トラスフレームに搭載されるパワーユニットは、これまたドゥカティ伝統の2バルブ空冷Lツイン。排気量は車名が表す通り696ccで、最高出力は80psを発揮する。新設計の軽量コンパクトなクランクケースや、各シリンダーに対応した2個のセンサーを備えたエキゾーストシステムなどにより、従来モデルよりパワフルでなめらかな出力特性としている。
クラッチには“スリッパークラッチ”と呼ばれるメカニズムを採用。これにより急激なシフトダウンによって発生するリヤタイヤのロックを防止し、クラッチレバーの操作力を大幅に軽減することにも成功している。
“シンプル”がコンセプトの一つということもあり、徹底的にムダが削ぎ落とされており、それによって、フレームやエンジンといった個々のパーツが織りなすオートバイ本来の機能美が強調。また、燃料タンクやヘッドライトなどには従来のモンスターのイメージを継承しつつも新しさを感じるデザインが採用されている。

DETAIL

一見するとヴィンテージテイストを残した丸目1灯のようにも見えるが、実は縦2灯式を採用している。コンパクトにまとめられた「トリプルパラボラヘッドライト」は上がロービーム、下がハイビームという設定になっている
上下で2つに分かれたメーターパネル。上はタコメーターでシンプルなゲージ式、下の液晶には速度計、距離計、時計、油温計などが表示される。ストップウォッチ機能も付いていて、パッシングボタンでラップタイムの計測も可能

2011年モデルではマイナーチェンジが行なわれ、ハンドルバーライザーを20mmアップ。ライディング時の快適性アップを追求した。ハンドルバーもダーククロームメッキに仕上げ、上質感を演出している
モンスターシリーズのもう一つの特徴である左右2本出しサイレンサー。排ガス規制をクリアしながらLツイン独特のサウンドを奏でる。また、テールランプにはLEDを採用し光量をアップ、被視認性を高めている

積載性は決して高いとは言えないがシート下にはスペースがあり、工具も収納されている。また、2011年モデルではグラブバーがすぐに装着できるようにあらかじめステーがセットされている(グラブバーはオプション)

ハイグリップ・高ハンドリング性と耐久性・長寿命の対極の性能を持つピレリ製のラジアルタイヤ・エンジェルSTを標準装備。浅い溝に天使、深い溝に悪魔が描かれていて、摩耗していくと悪魔の姿だけが残るという仕組み


RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg
車体サイズは国内のネイキッドモデルとほとんど同じ印象だけど、ハンドルの形状が独特でグリップの位置がかなり前にある。フロントタイヤをのぞくような視界に初めは驚いたけど、少し乗っていたらすぐに慣れた


●ライダー:身長178cm/体重78kg
タンデムシートとの段差が小さく、角度がフラットだからだろう、タンデマーが乗っても重心の変化はあまり感じられなかったし、フラつくこともなかった。小さく見えたシートも二人がまたがっても十分なスペースがある
●タンデマー:身長151cm/体重43kg
座面はライダーのシートより高いものの、ちょうどライダーの“リュック”のようになれるポジション。グラブバーもあるうえ、ライダーの腰をヒザで適度にホールドできるので安心感は高い。座り心地も良好


COLOR VARIATION

カラー:ブラックマット
カラー:レッド

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,058×-×1,060mm
軸間距離
1,450mm
シート高
770mm
車両重量
161kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC 2バルブ L型2気筒・696cm3
最高出力
58.8kW(80ps)/9,000rpm
最大トルク
69N・m(7.0kgf・m)/7,750rpm
タンク容量
15L
価格
99万8,000円

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

“外車”を感じるネイキッド!

日本のネイキッドよりも多少前傾姿勢の強いライディングポジション。ただ、体ごと前のめりになるような感じじゃなく、乗っているときに前にズリ下がっていくような感覚もない。非常に乗りやすいポジションだ。696ccという排気量は、現在のラインナップとしては「ものすごいデカい」ものではないかもしれないが、エンジン音や鼓動感などの存在感はさすが。国産車とはまったく異なるレベルで存在感を主張する。最初はその鼓動感にビビってしまうかもしれないが、乗ってみれば非常に乗りやすいことに気付くはず。


タロー

タローのインプレッション

つねにバイクに乗っている感動がある

アクセルを開けたときの独自のLツイン然とした鼓動感と、それにあわせたトルク感あふれる加速は内燃機関の機械に乗っている!という感動を与えてくれる。さらに高回転域まで、ストレスなく一気に回るので、ついついスポーティに走りたくなってしまう。ハンドル幅が広めなポジションは体格によっては乗りにくさを感じるかもしれないが、バイクをしっかりと押さえ込みやすい。バイクの上でのポジションの自由度も高く、それゆえに乗りやすい印象がある。


ヤシロのインプレッション

どこまでも乗れそうな爽快感

少しバックステップ気味のポジションでハンドルの位置も少し低めだから、ちょっとした前傾のライポジになるようなイメージだ。ハンドルまわりのレイアウトがスッキリとしているせいか、見晴らしもすごくイイ! ついどんどん前に進んでいきたくなる。自分の想像に反して車体はすごく軽いのに安定性は抜群。高速道路でも不安なく走ってくれる。その親しみやすさから女性にも人気があるのもうなづける。街中はもちろん、ちょっとしたプチツーリング先のオシャレなカフェにもすごく似合いそう♪