[東京モーターショー2017]125cc版のプレミアムなスーパーカブ C125もコンセプトモデルとして世界初披露

市販モデルとして発表されたスーパーカブ110とは異なり、コチラはコンセプトモデルとなるスーパーカブ C125。累計生産台数1億台突破に加え、2018年には生誕60周年を迎えるスーパーカブの未来を体現したモデルだ。

LEDの灯火類やスマートキー、電動シートオープナー、液晶メーターなどの現代的な装備をスーパーカブらしいデザインに組み合わせたプレミアム版のスーパーカブといった仕上がり。

かもめハンドルやレッグシールドからリヤフェンダーにかけてのS字ライン、スチール製のリヤフェンダーなど、曲線美を活かしたスタイリングはまさにこれぞスーパーカブといえる上質なモノ。カラーリングも1958年に登場した初代スーパーカブ(C100)がモチーフとなっていて、ブルーの車体色やレッドのシートに初代の影を見て取れる。

スタイリング面だけではなく、動力面においても高いクオリティが追求されている。足まわりは前後17インチのキャストホイールにフロントディスクブレーキを採用。エンジンには、同じく発表されたモンキー125と同様の 125ccの空冷4ストロークエンジンを搭載している。ミッションはもちろんロータリー式だ。

EV CUB CONCEPTを思い出させるフォルム

2015年の東京モーターショー・ホンダブースにて展示されたEVカブコンセプト。実は同様のスタイリングでガソリンエンジンを搭載するモデルも同時に展示されていたのだ。ちなみに、今回発表されたスーパーカブ C125へと通ずるデザインを持つEVカブコンセプトが初めて出品されたのは2009年のこと。

2009年 EV CUB

2009年の東京モーターショーに出品されたEVカブ。バッテリーを車体中央部にレイアウトすることで、シート下にはメットインスペースを確保。この年に同時に出品されたLOOPというツールを持っているオーナーが車両に近づくと、ミラーやライトに内蔵されたランプが点滅し、起動・終了を告げてくれる。

また、前輪・後輪の両方にインホイールモーターを搭載した2輪駆動方式を採用していた。が、この段階ではまだモックアップの状態で、実際に走行することは不可能だった。

2015年 EV CUB CONCEPT

そして、6年の時を経て2015年にふたたび登場したEVカブコンセプト。そのルックスは、基本的に2009年のEVカブのモノを継承しているが、ミラーやヘッドライトなどが市販車的な造形となった。バッテリーは着脱式となり、家庭用のコンセントでも充電ができるようにレッグシールドの内側に電源プラグも備えられている。

このモデルはすでに走行可能な状態まで作り込まれており、走行距離とパワーのバランスを検討している段階とのことだった。

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