第8回 鹿児島県

連載第8回にして、ついに九州に上陸しちゃいました!レポートしたのは九州南端の鹿児島県!いやぁ、ホントよかったなぁ鹿児島。南国ムードが旅情を高めてくれるし、アクセスするときに利用したフェリーもよかった。そしてまた、鹿児島で出会った“ストーリー”がまた非常に心揺さぶるものがあって…。内之浦のロケット発射場から糸川博士、そして知覧・万世の特攻隊までさかのぼっていった今回のツーリング。2014年1月現在、バックナンバーの在庫もまだあるので、買い逃したという人はぜひとも今回のレポートを読んでほしい!と思います。

さてさて、webタンデムの方では、そんなストーリー以外のところもたくさん紹介していこうと思います。せっかくの鹿児島取材だし、誌面で紹介した以外のエピソードもいろいろあります。今後、鹿児島をツーリングする人の参考になれば幸いです。


いきなりですが、まずは動画からご紹介。長距離フェリーを利用した経験がないという人も多いと思うので、今回ボクが利用した「さんふらわあ」の一室を紹介します。料金によって部屋のタイプもいろいろあるので、プライバシーが気になる人でも大丈夫。あ、ちなみに動画の中でカメラのメンテナンスをしているのが武田カメラマンです

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今回ボクが利用した、「さんふらわあ さつま」。大阪南港と、鹿児島県の志布志の間を結んでいます。大阪を夕方に出航して、志布志に着くのは翌朝。寝ている間に移動することができるので、関西圏のライダーにはすごく便利だと思う!

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志布志港からも近いところに位置している、「内之浦宇宙空間観測所」。イプシロンロケット(知らない人はぜひググるべし!)や、小惑星探査機「はやぶさ」は、ここから打ち上げられているのです。ロケットの打ち上げ以外に、人工衛星との交信も行なっているとか

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銅像の人物が、日本ロケット開発の父である、糸川博士。ロケット研究をする以前は戦闘機の開発にたずさわっており、「隼」や「鍾馗(しょうき)」といった戦闘機を開発している。ちなみに飛行機好きなボクにとしては、どちらも大好きな機体。最近はゼロ戦の方ばかり話題になっているけど、ボクとしては糸川博士の作った隼や鍾馗の方が好きだなぁ

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ロケットの打ち上げがない日は、施設内の決められたエリアであれば見学することが可能。過去に使われていたロケットなんかも展示されており、ロケットの進化の歴史なども感じることができます

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内之浦でちょうどお昼どきになり「どうしよう…。やっぱり名物的なモノを食べた方がいいのかな…」と迷う。地元の人にオススメを聞いたところ「鹿児島市の方からもお客さんが来ることもある」というラーメン屋さんを紹介してもらいました(ちなみに、「マツワキ」というお店)。評判どおり、素朴なんだけどおいしかった〜!

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「本土最南端」というスケールの大きな看板が掲げられている佐多岬。本編の中でも触れているのだけど、沖縄だって一つの県なのだし「本土」だと思うんだよね。どこからもツッコミが入らないように言うなら「離島を除く九州最南端」じゃないでしょうか

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これは誌面では紹介できなかったのだけど、佐多岬の突端あたりには「御崎神社」という神社があった。半島の突端部分って、たいてい、神様が祀られていますよね。日本人の感覚として、突端というのは神様が住む場所なのです

佐多岬にあったホテルの前にて。特産品の中に「納豆」という項目がありました。なんか、鹿児島のイメージからすると意外

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鹿児島県は、大隅半島と薩摩半島という2つの半島があるのだけど、ここを行き来するなら、陸路でグルリと回り込むよりフェリーを使った方が圧倒的にラク。「フェリーなんきゅう」は、1日4〜5便が運航してるぞ

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港のそばで売っていたおにぎりがおいしそうだったので、フェリーの中でカンタンな昼食。しかし、その後…

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指宿港にあった、食事処にて。「漁師めし」という看板がドーンと出ており、さっきおにぎりを食べたばかりだというのに、ついつい立ち寄っちゃいました。カツオがおいしかった〜!

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鹿児島といえばサツマイモ。サツマイモと一口に言ってもいろいろな品種がありますが、種子島産の「安納芋」はとくに有名です

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安納芋は糖度が高く、焼き芋にするとこのようにしっとり&ねっとり!

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JR日本最南端の駅、西大山駅。実はココの駅、昔は正真正銘の「日本最南端の駅」だったのだけど、沖縄にモノレールが開通して以降、頭に「JR」という但し書きがつくようになりました。とはいえ、いかにも最果て間が漂うムードで、開聞岳もよーく見えます

西大山駅のようすを、動画でどうぞ

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島津のお殿様が浸かっていた(身分の低い者は立ち入ることさえできなかった)という、その名も「殿様湯」。お湯の温度は、まるで肌に噛みつくかのようでした!

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現在の湯船は、島津の殿様が使っていたものではないけれど、敷地内にその跡がいまだに残されています。写真に見えるタイルなどは、当時のものなのだとか

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特攻隊の基地があった、知覧にて。誌面では紹介できなかったんですが、知覧は「薩摩の小京都」と呼ばれることもあり、古い武家屋敷が現在でもキレイに残されています。特攻平和会館と合わせて、こちらもぜひ訪れてみて

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知覧に比べると知名度が低いのだけど、万世(ばんせい)というところにも基地があり、こちらにも資料館があります。ちなみにこの建物、当時のパイロットたちが訓練に使った、「赤トンボ」という愛称の練習機をモチーフにしているのだとか

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「万世特攻平和祈念館」の中には、世界でこの一機しか現存していないという、零式水上偵察機があります(もちろん実物)。これは吹上浜の先の海中から引き揚げられたもので、特攻機というわけではないのですが、非常に貴重なものということでじっくり見てしまいました

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そうそう、鹿児島のフェリーといえば「桜島フェリー」もぜひ利用してみよう。鹿児島市内と桜島をむすぶ、わずか15分の船旅ですが、船内にはうどん屋さんがあるのです! ちょっとあわてながら食べるうどんの味もまた格別

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これが鹿児島のシンボル、桜島じゃあ〜!! 噴煙を上げているかどうかは日によって違うけれど、この日はときおり、上空高くまで噴煙を上げている姿を見ることができました

噴煙を上げている桜島のようすです

コメント 1件

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    by 白髪じじい2014/1/30 15:06

    こんにちは。雑誌買いました、読みました。懐かしいでした。

    実は、じじいの故郷なのであります。某マイナーな特攻祈念館のある場所。

    幼少のみぎりは、まだ滑走路があって、セスナやヘリが下りたりしておりました。そのうち滑走路が痛んで離着陸できなくなり、我々の自動車・バイク練習場と化し、当局がときたま取り締まりに来たりしていましたなあ・・・。

    で、滑走路はいつの間にか立派な公園となってしまい、1mも残っちゃいない。残せば良かったのにと思うのはじじいだけじゃないと思うけど。やんぬるかな。

    涙なくしては見られない特攻兵の遺書や数々の品々・・・。若い人達には是非見て欲しいものであります。

    こういう犠牲の上にいまの我々があるということを知って欲しいと思います。そのうえで、これからの日本のあるべき姿を思い描いていただければと思う次第。

    じじいは戦後世代だけど、回りの大人は全部戦争世代。そして、特攻基地があったせいか、町のあちこちに戦争の痕跡がありました。

    この辺の話は、後ほどメールいただければお話ししましょうぞ(そのような内容の話であります)。

    全国各地を巡り、その土地土地の良さ、歴史そういうものを知るのもツーリングの楽しみですよね。これからも楽しい記事を期待しております。

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