タンデムスタイル本誌の隔月連載ツーリング企画、「ニッポン大陸」紀行。誌面は大きな写真と長めの文章で構成していますが、webタンデムではもっと気軽に、誌面で使われなかった写真やコメントなどを紹介していきたいなと思います。誌面とwebが、お互いに補完しあうような関係になればいいなぁと思います(マンボサイトー)

写真:武田大祐

第16回 千葉県・南房総

ハイ! リセットします! ここからはちゃんとします!!

「え…? 何のこと?」と思っている人もいると思うので念のため解説しますと…。このコーナーはタンデムスタイル本誌で隔月連載している「ニッポン大陸」紀行と連動しているものです。つまり、本誌でのツーリング記事と同じ回数だけ更新がある。…はずなのですが…。ハイ、申し訳ありません! 途絶えました!! 11回までは続いていたのですが、そこから間が空きまして、グダグダ状態に突入してしまいました。本当に申し訳ありません。「抜けているところは追って更新します」なんて書いたのですが、消失してしまったデータなどもあり、はるか昔の記事を今さらアップするのも何だかマヌケかなと…。ここはひとつ、素直にごめんなさいをして、一旦リセットしようと思うのです。

ごめんなさい! ここで一旦リセットして、また誌面と連動して「写真館」をアップしていくことにします!

…というわけで、今回お届けしたい写真は…。第16回(4月発売号)にて訪れた千葉県・南房総です。南房総は伊豆と並び、関東近郊のツーリングスポットとして人気ですよね。千葉県には高い山がないため、伊豆のようなワインディングがほとんどないというのが唯一のネックですが、気持ちのいいシーサイドロードやおいしい海の幸など、旅の魅力はたくさん。そんな中でも今回は、“波の伊八”をテーマに旅をしてみたんですね。“伊八”とは、江戸時代に活躍した宮彫師(寺社仏閣などに彫刻をほどこす職人)です。南房総にすばらしい作品を多数残しているのですが、とくに波を彫らせたら天下一品で、同時代の宮彫師たちから「関東に行ったら波は彫るな」と言われていたとか。

関東エリアの定番ツーリングスポット、南房総。「何度も行ったことがあるよ」という人も多いと思いますが、波の伊八めぐりをしたことがあるライダーは少ないはず。今回の写真館を通じて、ぜひそれを疑似体験してもらえたら幸いです。


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誌面でも紹介しているのですが、市原市を走っているときに偶然見つけた“平三簡易郵便局”。なんともレトロな雰囲気が漂っていて、なんだか千葉県にいるというのが信じられないような気分

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“伊八めぐり”の最初のスポットとして訪れたのが、いすみ市にある光福寺。お寺の周囲には案内板などが何もなく、かなり探しちゃいました

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光福寺の本堂。この欄間に、伊八の彫刻が残されているのです

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光福寺にある、龍の彫刻。非常に立体的な作品ですが、これ、粘土細工じゃありませんよ!? 一本の木から“削り出し”で作られているんですよ!?

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これも光福寺。鯉(?)が波の中にいるのがわかりますか!? これもまた、削り出しなワケですよ! すごい…!!

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ローカルな雰囲気満点の「いすみ線」。誌面では黄色い車両が走ってくるシーンを掲載しましたが、実はオレンジ色バージョンもあるんですねぇ

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いすみ市では、波の伊八にちなんだ“伊八めし”というメニューを展開中。メニューの縛りはないようですが、ともかく地元産の食材を多く使うことがルールだとか。ボクが立ち寄ったお店では、天丼でした

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伊八の彫刻の中でも、おそらく最高傑作ではないかと思うのが、飯縄寺(いづなでら)にあるもの。本堂の欄間の部分に、かなり大型の作品があって、初めて見ると言葉を失ってしまうはず(ちなみにボクの隣にいるのは、住職さん)

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飯縄寺は、天狗のお寺。…ということで、欄間の中央部には天狗様がおられます。第一印象はちょっと怖いのだけど、よく見ると決して表情は怖くないことに気付く。「よく来たなァ」と語りかけてくるような気持ちになるんですよね

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そして、天狗様の左右には波と飛龍。…見てください、この迫力!!

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なんかこう…。こういうものを木を削ることで作ってしまうということが信じられません。神がかっているものを感じます…

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飯縄寺のすぐ近くにある、太東埼(たいとうさき)灯台。灯台の下は展望台として整備されており、広々とした海を見ていると、地球が丸いということが実感できます

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太東埼灯台の展望台には、コンクリート製の土台のようなものがあります。なんとコレ、戦時中に使われていた電波探知機(つまりレーダー)の土台なのだとか

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電探(電波探知機)の別角度。当時、どのくらい機能したんでしょうか…

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南房総は、快走できるシーサイドロードの宝庫です

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今回のロケは、本当に天気に恵まれたのですよ。南房総の海がこんなにキレイなんて知らなかったなぁ

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こういうシーンとかも「ああ、夏!」という感じでいいですよね。ほんの少し、胸が切なくなるような美しさだと思います

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この旅の最後に訪れた、伊八の工房跡。田んぼの中にひっそりと碑が建っているだけのスポットで、今回のテーマがなければ絶対に立ち寄らなかったと思う。しかし今回、伊八のいろいろな作品を見た後だと感慨深いものがありました。ツーリングの楽しみ方は無限大だなぁと、あらためて感じます

第16回 千葉県・南房総

マンボサイトーのプロフィール

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。