ペルチェ×水冷で“無限に冷える”冷却ベスト〈チラーX〉登場|50W冷却・広域パッドで夏ツーリングを変える

氷の準備はもう不要!”無限に冷える”水冷式冷却ウェア〈チラーX〉

暑い夏のツーリングで、氷の準備や交換に煩わされることはないだろうか?そんな悩みを解決する革新的な冷却ベスト〈チラーX〉が登場した。

この冷却ベストは、ペルチェ素子と循環水を組み合わせた「ペルチェチラー方式」という新しい仕組みを採用している。従来の氷を使ったベストとは違い、電源さえあれば連続して冷却効果を維持できるのが最大の魅力だ。価格は3万9,900円で、オンラインショップから購入できる。価格は3万9,900円で、オンラインショップで購入が可能。

製品名
チラーX(型番例:JRX-C1001)
方式
ペルチェチラー式水冷循環(クローズドサーキット)
電源
20V/3A(USB PD)/最大約50W
重量
約1.5kg
価格
3万9,900円

製品詳細ページ

 

面で冷やす新発想 従来品を圧倒する冷却面積

チラーXの仕組みはシンプルでありながら効果的だ。背面のユニットで水を冷却し、電動ポンプでベスト内部のパッドへ循環させるクローズドサーキット構成。冷却コアは-35℃相当まで到達する能力があり、PD 20V/3A入力で最大50Wという強力な冷却パワーを実現している。冷却パッドは前後に配置され、従来の氷を当てる方式と比べてなんと約14倍もの冷却面積を確保している。

特に効果的なのは、首の後ろや脇の下、胸部といった「冷やしたい部位」を面で攻める設計だ。氷のように溶けて性能が落ちることがないため、渋滞中の街乗りでも安定した温度感を保てるのが大きなメリットとなる。
点ではなく”面”で冷やすため、体感はマイルドでありながら強力だ。最低設定でも十分すぎるほど冷える場面もある。運転モードは通常とマックスの2段階で、用途や電源容量に応じて切り替えられる。

装着は自由自在 安全性にも配慮した設計

基本的には背面装着だが、ユニットは着脱式になっているため、延長チューブを使えば前側や横など、お好みの位置に移動することも可能だ。冷却パッドは前後に内蔵されており、最も冷たい水が脇の下から胸部に流れる設計となっている。ストラップで細かくフィット感を調整できるため、体型を問わず快適に着用できる。
電源はPD対応モバイルバッテリー(20V/3A推奨)で駆動する。高出力を活用できる分、電源の容量や放電性能が体感と稼働時間に直結するため、容量に余裕のあるPD電源を用意することをおすすめしたい。

なお、バイク乗車時は万が一の転倒を考慮し、背面装着は避けていただきたいところ。延長チューブを使って通気性の良いウエストポーチやタンデムシート、ツーリングバッグなど、身体から離れた位置への移設をおすすめする。

 

45℃のサウナ空間でも涼しい顔 実際の冷却性能は?

発表会では会場となった建物の屋上にテントが用意され、チラーXを装着した状態で入室。テント内の温度計は45度越えで、まるでサウナのよう。撮影者は冷却ベストを装着せず入室したが数十秒経った頃にじわじわと汗をかきだした。対して冷却ベストを装着した状態だと、数分間テント内の椅子に腰をかけていても汗をかくようすもなく、文字通り涼しい顔をしていた。

 

夏ツーリングの強い味方 ただし使い方には注意を

“氷いらずで連続冷却”という運用上のメリットに、面で冷やす広域パッドが組み合わさったことで、従来型を明確に上回る実用性を実現している。適切なPD電源を選択すれば、通勤から真夏のワインディング走行まで、暑さによる集中力の低下を防ぐ頼もしい相棒になりそうだ。

ただし、いくつか注意点もある。防水・防塵性能には限界があるため、豪雨での走行や泥水の直撃は避けた方が良いだろう。また、吸排気口を塞ぐような装着や、直射日光下での過度な遮熱不足は性能低下の原因となる。

最後に重要な点として、本製品は医療機器ではないため、熱中症の予防や治療を保証するものではない。ご自身の体調をしっかりと把握しながら適切にご使用いただき、快適な夏のバイクライフを楽しんでほしい。

 

チラーX 製品購入ページ

 

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