「バイクってなんかカッコいい」そんな“漠然とした好き”が始まりでいい
2002年に創刊されたバイク雑誌『タンデムスタイル』が、2025年8月22日発売号より誌面を大幅にリニューアルした。
初心者から中級者に向けた「How To & 楽しみ方発見マガジン」として多くの読者に親しまれてきた本誌だが、創刊以来初となるロゴの刷新とともに、そのコンセプトも現代の読者に合わせて大きく生まれ変わった。
初のロゴ刷新。“TANSTA”へ進化
長く続いた『タンデムスタイル』のロゴは で2025年のリニューアルに合わせて“TANSTA”という愛称をそのままロゴに取り入れる新デザインへと変更。
読者の間でも親しまれていた略称をあえて前面に出すことで、より柔らかく、そして今っぽい雑誌としての印象を強めている。
新しい『タンスタ』が提案するのは“理由なんていらないバイク好き”
バイクって、語れなきゃいけない? そんな風に思っていた人へ。
新しくなった『TANSTA(タンスタ)』が伝えたいのは、「スペックも知らないけど、何となく好き」「映画で見たバイクがかっこよかった」「SNSで流れてきたバイクに惹かれた」――そんな、漠然とした“好き”の気持ちが、バイクに触れる最初の一歩でいいということ。
今回のリニューアルでは編集長が新体制となり、誌面構成やトピックの切り取り方、ビジュアル面も大きく見直された。まるでファッション誌を眺めるように、ライフスタイルの一部として“なんとなくバイクがいいな”と感じられるような、直感的で見やすい誌面を目指している。
編集部にも、映画をきっかけに免許を取得したスタッフがいるように、ストーリーなんてなくていい。雑誌を開いて「このバイクかっこいい」と感じてもらえたら、それだけで十分だ。
新編集長 雨宮よりコメント
ネットニュースやSNSの発展によって、バイク情報もカオスぎみになりつつある昨今、何とな~くバイクっていいなと思っても、「本当に知りたいこと」に辿り着けない方も多いのではないでしょうか!? だからこそ、“広く浅い情報”ではなく、1機種のモデルやカテゴリーを深~く掘り下げ、さらにいえば、そんなモデルを選んだバイク乗りたちのリアルな実態を紹介することで“バイクの楽しさ”を発信していきたいと思っています。最新号の誌面を見てマニアックに感じた方もいるかもしれませんが、そんな“奥深さ”もバイクのもつ楽しさのひとつ。表層的な楽しさだけでなく、奥深さも読み取れる……、そんな媒体を目指します。新体制となった『タンデムスタイル』をよろしくお願いいたします。
第1弾特集は「SR400」―時代を超えて愛され続けるバイクの魅力に迫る
リニューアル号となる2025年8月号の特集は「THE YAMAHA SR」。
1978年の登場から2021年の生産終了まで、実に43年にわたって愛され続けたSR400。その魅力を、オーナーの声や草木SRミーティングの取材、専門ショップのカスタム例、開発背景までさまざまな切り口で深掘りしている。
「キング・オブ・ベーシック」と呼ばれるSRの魅力とは何か? それを知ることで、あなたの“なんとなくバイクっていいな”が、少しだけ“乗ってみたい”に変わるかもしれない。
バイクに詳しくなくても、乗っていなくても、なんとなく「いいな」と思ったら、それが“始まり”。『TANSTA』は、そんな気持ちを歓迎する雑誌に生まれ変わった。ムズカシイ話はちょっと置いといて。「なんかいいかも」でバイクの世界をのぞいてみてほしい。