SUZUKI GSX250R

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
179
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.179(2017年2月24日)発売当時のものになります

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ここ数年、軽二輪クラスの人気を支えるフルカウルスポーツモデル。スズキはこれまでこのカテゴリーに参入してこなかったが、ついにニューモデルを投入! しかも他メーカーと異なる路線を選んだのである

文:吉田 朋/写真:関野 温

カッコよさに扱いやすさをプラスする路線を選ぶ

大型二輪免許を教習所で取得できるようになってから久しい。それまで狭き門“限定解除”をクリアしなければビッグバイクに乗ることができなかったが、この変化によって大型車でバイクライフを楽しむライダーが増加した。その反面、いわゆる中型クラスの人気は減退し、ラインナップ数も減少傾向になってしまった。ところが2008年にカワサキからニンジャ250Rがリリース。多くのライダーから支持を集め、再びフルカウルモデルが各メーカーからリリースされた。

 

スズキも軽二輪クラスに2012年に日本国内に向けGSR250を投入。安定感の高さがライダーの支持を集め、ハーフカウル仕様のS、フルカウル仕様のFをリリースしてきた。が、他メーカーと違ってスポーツ性を意識させるものではなかった。

 

昔から独自路線を進む傾向にあるスズキは、250ccフルカウルスポーツモデルに意識を向けていないのかと思うスズキファンも多かったことだろう。しかしそんなことはなかった。昨年11月に開催されたEICMA(イタリアのモーターサイクルショー)で、GSX250Rがその姿を現したのだ。そして4月17日より日本国内での発売がスタートする運びになったのである。

 

ただ同じスポーツを意識したフルカウルモデルであるが、他メーカーとは異なるコンセプトを掲げているのがスズキならでは。現在のフルカウルスポーツモデルは、過去の2ストロークエンジンを搭載したレーサーレプリカのように乗り手を選ぶような車両はないものの、サーキット走行も楽しめることを想定しているモデルが多い。高回転域までエンジンを回すことで潜在能力を引き出し、スポーツライディングを楽しむといった具合だ。実際サーキットに足を運ぶと、その姿を目にすることは多い。ところがスズキがGSX250Rに求めたのは“公道での扱いやすさ”だ。

 

ベースはGSR250にしているが、運動性能を高めるために各部をリファイン。軽量化やサスペンションの見直しでスポーツ色を強めているが、注目したいのが並列2気筒エンジンだ。ライバルがDOHCなのに対してOHCとなっており、最高出力こそ同じ2気筒のライバルよりも数値は低いが、そのぶん低中速のトルクを重視した特性を与えた。なぜなら公道で一番使う回転域で、それが結果的に街乗りからツーリング、ワインディングまで、幅広いステージで気負わず楽しく走れると判断したからだ。懐の広いマシンでありながら、価格も魅力的。ビギナーもとっつきやすいだろう。

ベースエンジンはGSR250だが、インテークバルブの見直しをはじめとするリファインで低中回転域のトルク向上をねらう。同時にフリクションロス低減にも注力し、燃費性能の向上も追求。マフラーは2本出しから1本出しに変更された

シート高790mmは250ccフルカウルモデルとしては一般的で、シート端部が絞り込まれているため足着き性は悪くない。ハンドルは高めにセットされているので、セパレートであるものの前傾姿勢はキツくない

 

GSX250Rのディティールを紹介!

※記事の内容はNo.179(2017年2月24日)発売当時のものになります