スペック表の見方を知ろう!コレが分かればバイクの性格がイメージできるように

 

バイク雑誌を読んでいたり、WEBで新車情報をチェックしていたりする際に必ずと言っていいほど目にするスペック表(主要諸元表)。

でも、難しそうな用語と数字がただ並んでいるだけで、それが何を意味しているのかキチンと理解できていないという人も多いハズ。そんな人のためにスペック表の見方を簡単に説明するぞ。

 

 

スペック表はバイクのさまざまな部分の具体的な数値をまとめたもので、人間でいうところの身長・体重・スリーサイズ・趣味・特技などの書かれたプロフィール表のようなモノ。

つまり、これを見ればそのバイクがどのくらいの大きさや重さで、どんな性格のバイクなのかが大まかに分かってしまうというワケ。メーカーによって並び順や言葉の使い方などが違う場合もあるけれど、基本的に書いてあることはほぼ同じなので、これから解説する要素を理解できれば問題ないハズだ。

型式

型式は車両型式の略だけど、これに関しては意味が分からなくても何の問題もナシ。

XXX-YYYYみたいな感じで表記され、ハイフンの前のXXXは排出ガス識別記号が、ハイフンの後のYYYYにはメーカーが設定したモデル番号が入れられる。つまり、メーカーが市販車として販売する際に何年の何という排ガス規制に適合した〇〇というバイクですと国に申請し、認可をもらった際のコードネームというワケだ。

全長/全幅/全高

そのバイクの一番長い部分を表した数値のこと。とにかく、一番長い部分を計測するため、車体は細いのにハンドルが横に長いので全幅は大きめの数値になっているという場合もあるので、バイクの写真も一緒に見ながらサイズ感を判断しよう。

ミラーは可動式の場合が多いということで、この数値には基本的に含まれていないから注意しよう。

軸間距離

軸間距離はホイールベースと呼ばれることも多い。前のタイヤの中心点から、後ろのタイヤの中心点までの距離を数値化したモノ。

つまり、前と後ろのタイヤの距離が離れているほど、軸間距離(ホイールベース)が長くなるということ。一般的にホイールベースが長いバイクほどドッシリとした乗り味で、ホイールベースが短いバイクほどクイックなハンドリングだと言われている。

最低地上高

 

最低地上高は、そのバイクの一番地面と近い部分を数値化したモノ。オフロードバイクはエンジンを石などにぶつけにくいように、最低地上高が大きく取られている場合が多い。逆に言えば、この数値が大きいモデルはオフロード走行を意識したモデルとも言える。

シート高

シート高は地面からシートの一番低い部分までの距離を測った数値のこと。

もちろん、シート高が低いバイクほど足つき性がいいことに違いはないけれども、シートの幅や座面の広さなどはこの数値上ではわからないから、シート高は低くても足をまっすぐ下ろせず足つきが良くないことも…。

あくまでも足着きの目安として考えておいた方がいいカモ。

車両重量

装備重量ともいって、ガソリンやエンジンオイル、ラジエターの冷却水、バッテリー液などのバイクが走るのに必要な液体類をすべて含めた重さのこと。この数値が軽ければ軽いほど取りまわし時などに扱いやすいバイクといえる。

この他に、ガソリンの重さだけを引いた半乾燥重量や、ガソリンやエンジンオイル、冷却水などの重さを引いた乾燥重量で表記されている場合もある。

燃料消費率

燃料消費率とは、1ℓのガソリンでどれくらいの距離を走れるのかを表した数値のこと。この数値が大きければ大きいほど低燃費で、ガソリン代がかかりにくい。

定地燃費値とWMTCモード値という2つの燃費が表示されていることが多いけれども、WMTCモード値の方が実際の燃費に近い計測方法で測られているので、そっちを参考にした方がベター。

海外では100kmを走るのに何ℓのガソリンが必要なのかで燃費を表すこともある。

最小回転半径

 

最小回転半径は、バイクのハンドルを目いっぱい切ってグルグル回ったときに、どのくらいの大きさの円で回れるかを数値化したモノ。この数値が小さければ小さいほど、ハンドルの切れ角が大きくて小回りが利くので、取りまわしやUターンがしやすい。

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