低速から十分なトルクと
電子制御がアシストしてくれる安心感あり
すでに発売されているGSX-8Sの流れを汲むネオレトロモデルになります。スズキの往年の名車をオマージュしたスタイリングをまとっていて、スズキの車両ということがパッと見てわかります。そして、その乗り味はとてもライダーフレンドリーなのです
広報さんのオススメポイント
-
- 1970年代のロードレーサーを彷彿とさせるフォルム。クラシカルでありながら凛とした美しさがあり、停めているだけで視線を集める存在感を放ちます。
- バーエンドミラーやステッチ入りシートといったディテールも秀逸。意匠性だけでなく視認性や快適性まで配慮され、完成度の高さを物語ります。
- コンパクトで洗練された775㏄エンジンと高剛性フレームが生み出す、ゆとりあるトルクと安定感。街乗りからツーリングまで、上質で力強い走りを堪能できます。
GSX-8TT のスタイリング
ボリューム感があって
無骨な見た目だけれど…
まず第一印象は“男らしくてカッコいい”というもの。レトロな雰囲気を感じさせるがっちりとしたスタイルで、写真で見るよりも実車はさらに存在感があります。ボリューム感のあるデザインなので、実際のサイズ以上に車体が大きく見えるのも印象的でした。そのため、正直なところ最初は“少しか弱いライダーには扱いにくいのでは?”というイメージを持ってしまいました。ところが、実際に走り出してみると、その印象はすぐに変わりました。このモデルの特徴でもある775㎤並列2気筒エンジンは、低回転からしっかりとしたトルクがあり、走り出しからとてもスムーズです。クラッチをつなぐだけでググッと前に出てくれる感覚があり、発進のタイミングがとてもわかりやすいのです。回転数不足でエンストしてしまいそう…という不安もほとんど感じませんでした。少しスロットルを開けるだけでスーッと前に進んでくれる安心感があり、加速も伸びやか。前へ前へと進む力が車体を直立させるように働いてくれるため、走り出した瞬間から安定感の高さを感じました。
このクラッチの扱いやすさと発進時の安定感には理由があります。スズキクラッチアシストシステム(SCAS)の採用です。加速時にはエンジントルクを効率よく伝えながらクラッチレバーの操作力を軽減してくれて、減速時にはバックトルクを抑えてホッピングを低減するスリッパークラッチとしても機能してくれます。この仕組みのおかげでクラッチ操作が軽く、ミートポイントもつかみやすい印象でした。
足つきは、身長163㎝の私で両足指の付け根が接地するくらい。中間排気量モデルらしく軽いとは言えませんが、走り出してしまえば安定感が高く、足つきの不安はそれほど気になりませんでした。また、ハンドル位置は一般的なネイキッドモデルより少し低めですが、スポーツモデルほど低いわけではありません。幅も広く絞りも強くないため、肩やヒジに余裕を持たせた自然なライディングポジションが取れます。上体も極端に前傾にならず、アイポイントを高く保てるので視界も広く感じ られました。そのため走行中も安心感があります。コーナーでは自然と体を車体に任せられるような感覚で、バイクがライダーをサポートしてくれているような印象でした。
そして今回の試乗でとくに驚いたのがUターンのしやすさです。初めて乗るバイクでUターンをする時は少し緊張してしまうものですが、このGSX-8TTではその不安がほとんどありませんでした。安定感のあるトルクのおかげで、スルスルと意のままに車体をコントロールできるのです。実際に最初にUターンを試みた際、“このバイクなら全然大丈夫そう”と素直に思えました。個人的には、ここまで安心してUターンできるモデルはなかなか少ないので驚きました。今回の撮影では都内の街中を走りながら何度かコーナリングやUターンも試しましたが、そのたびに“この乗り心地は本当に 安心できるなぁ”と感じていました。見た目はレトロで力強い印象ですが、実際に乗ると想像以上に扱いやすく、とても紳士的なキャラクターを持ったバイクです。ブレーキ性能も安心感があり、軽くレバーをにぎるだけでスッと減速してくれるので、コントロールしやすい感覚でした。エンジンブレーキもしっかり効くため、速度調整もスムーズです。
ライダーを助けてくれる
充実の装備も魅力的
ここまで乗りやすさばかりに触れてきましたが、GSX-8Sをベースにしたモデルだけあってスポーティな走りもしっかり楽しめます。低中回転域のトルクが強いエンジンなので、アクセルを開けると想像以上に力強く加速してくれます。思ったとおりの速度まであっという間に到達し、パワーが伸びやかに立ち上がっていく感覚はとても爽快です。速度が乗っていても車体の安定感があり、コーナーを軽快に抜けていけるうえ、立ち上がりでも気持ちよくスピードに乗せることができるので、郊外のワインディングなどでスポーツバイクらしい楽しさをしっかり味わえます。見た目のクラシカルな雰囲気とは裏腹に、ベースモデルゆずりの軽快さを感じられる仕上がりです。
一方、ライディングポジションが自然で視界も広いため、交通量の多い街中でも周囲の状況を把握しやすく安心して走れます。エンジンのトルク特性も扱いやすく、ストップ&ゴーの多い都市部でもストレスを感じにくい印象です。扱いやすさとスポーティな走りのバランスが取れているので、街乗りからツーリング、ワインディングまで幅広いシーンで楽しめるバイクと言えるでしょう。
コーナーを軽快に駆け抜けていけるので、スポーツバイクらしい走りの楽しさもしっかり味わえました。そのため、このバイクは街中だけでなくツーリングでも魅力を発揮してくれそうだと感じました。
ライディングモードにも触れておきましょう。ちなみにここまでのインプレッションはAモード走行でのものになります。モードは3種類用意されていて、Aモードはもっともスポーティでスロットル操作に俊敏に反応してくれて加速と減速のメリハリがわかりやすかったです。Cモードは全体的にマイルドで加減速時に上体がもっていかれることが少なく、ライダーへの負担が少ないイメージでした。街乗りやツーリングでも疲れにくい印象です。Bモードはその中間でいいとこどりな印象。個人的には、普段はBモードで、ワインディングでもう少し走りを楽しみたい時はAモード、まったり街乗りや長距離ツーリングを楽しみたい時はCモード、なんていう使い分けが楽しそうだなと思いました。
あと、装備面が充実していることも魅力的だと思いました。カラーTFTメーターは視認性が高く、情報もわかりやすく表示されます。パッと一目見ただけで、速度やエンジン回転数、ガソリン残量に設定中の走行モードなどを把握できて便利です。さらに双方向クイックシフターによりクラッチ操作なしでスムーズにシフトアップ・ダウンも可能で、ギヤチェンジ時のギクシャク感も低減されます。ビキニカウルは胸元の風圧を軽減してくれ、一般的なネイキッドモデルに比べて長時間乗っていても疲れにくい印象です。バーエンドミラーは、実際に乗ってみると違和感がほぼなく、むしろメーターまわりをチェックする時にも視界の端に入りやすく、視線移動が少なくすむのはうれしいポイントでした。
見た目はワイルドで力強いのに、実際に乗ると驚くほど扱いやすいGSX-8TT。スポーティな走りも楽しめながら安心感のある乗り味を持った1台です。レトロなスタイルにひかれる人はもちろん、スポーツバイクに少しハードルが高いと感じているライダーにもおすすめできるモデルだと感じました。
GSX-8TT のディテール
GSX-8TT の足つき&乗車ポジション
足つきは、両足を下ろして指の付け根が接地する程度。車体は少し幅があるように感じるけれど、シート前方が絞られているのでまっすぐ下に足が降ろしやすいです。ハンドルは低すぎず幅も広いので、肩やヒジに余裕ができてラクにまたがっていられます
お尻を少し片側にスライドさせると片足がつきます。車体は大きいですが、ライディングポジションを調整できる余裕があるので、“ 大きすぎて無理!”という印象はありませんでした
GSX-8TT のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,115×775×1,160(㎜)
- 軸間距離
- 1,465㎜
- シート高
- 810㎜
- 車両重量
- 203㎏
- エンジン種類
- 水冷4ストローク DOHC 4バルブ 並列2気筒
- 排気量
- 775㎤
- 最高出力
- 59kW (80㎰)/8,500rpm
- 最大トルク
- 76N・m(7.7kgf・m)/6,800rpm
- 燃料タンク容量
- 16L
- 燃費(WMTC)
- 23.4㎞/L
- タイヤサイズ
- F=120/70ZR-17・R=180/55ZR-17
- 価格
- 138万6,000円
カラーバリエーション
CONTACT
- 問い合わせ先
- スズキお客様相談室
- 電話番号
- 0120-402-253
- URL
- https://www1.suzuki.co.jp/motor/



























