バイク用語辞典

『は行』から始まる用語

  • ビッグバイク

    正確な定義はないが、おおむね750㏄以上の大排気量車全般を指す。用途としては対比的に使われることが多い(ミドルクラスは軽快だけどツーリングではビッグバイクが安定していて楽、など)

  • プリロード

    サスペンションの調整機構で、スプリングの縮め具合を事前に(プリ)、負荷をかけ(ロード)て反力を調整しておくことなのでプリロードと呼ばれる。タンデムや荷物の積載などで前後輪へ荷重バランスがくずれて、フロントタイヤの接地感の低下など操安性の不安が出たときに、このプリロードを調整するとバランスがとれることがある。

  • バタフライバルブ

    アクセルの開け閉めによって動かされるパーツで、エンジンへ送る混合気の量をコントロールしている。アクセルを開けばバルブが開き混合気の流入量が増えてエンジン回転数が上昇。逆に閉じれば混合気の供給が減ってエンジン回転数は下がる。スロットルバルブともいう。

  • ホールショット

    レースで、スタート直後の第1コーナーに1番早く進入すること。

  • 保安部品

    ウインカーなど公道を走るために必要な部品のこと。

  • ホイール

    タイヤを装着するための輪。主な素材はアルミで、アフターマーケットの製品には軽くて高価なマグネシウムやカーボン製のものもある。

  • ホイールベース

    フロントホイールの中心点からリヤホイールの中心点までの距離のこと。長いと安定感が増すが、曲がりづらくなる傾向にある。アメリカン系はゆったり走ることを楽しむため長めに、すばやい動きが要求されるスーパースポーツ系は短めにと、それぞれの特性に合わせて設定されている。軸間距離とも呼ばれる。

  • 法定速度

    法律で定められている最高速度のこと。一般道の場合は基本的に60km/hとなるが、実際の道路ではさらに規制されている場合が多い。50cc以下は例外で、30km/hが法定速度となる。

  • 法定点検

    法律で義務付けられている点検のこと。12ヶ月および24ヶ月ごとに、それぞれ所定の項目を点検・整備しなければならない。なお、24ヶ月点検は車検とは異なる。

  • ポケバイ

    ポケットバイクの略で、日本で誕生したミニチュアサイズのバイク。子どもにも扱うことができるが、公道走行は不可。

  • ポット

    ブレーキキャリパー内のピストンが収まる穴のこと。対向6ポットキャリパーはディスクローターをはさんで3個のピストンが向かい合っているキャリパーとなる。

  • ボトムケース

    正立フロントフォークのアウターチューブ(太い方)の別称。下側(ボトム)にくることがその名称の由来となる。

  • ボルトオン

    パーツや車体自体を削ったり切ったりという加工を必要とせず取り付けることができるパーツのこと。「このステップはボルトオン」という表現で用いる。

  • フルサイズ

    一般的にはフロント21インチ、リヤ18インチのホイールを装備したオフロードモデルのことを指す。あるいは前後17インチホイールの原付モデル、たとえばホンダ・NS-1などを指すこともある。

  • ヘルメットホルダー

    ヘルメットをバイクに装着しておけるホルダーのこと。あくまでも駐輪時など、バイクから離れるときのためのモノ。スーパースポーツなど一部の車種には純正採用されていないこともある。

  • フルステア

    ハンドルを左右どちらかに限界まで切ること。小さくUターンしたいときなどに使う。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2018年1月31日(水)

  • ベンチレーション

    空気を取り込むこと。バイク用語としてはヘルメットやウエアの一部に通気口を設け、外気を吸入して放熱する機構を指す。

  • フルスロットル

    アクセルを全開にすること。

  • ボアアップ

    ピストン径を変えて排気量を増加させる(させた)こと。例)「400㏄を500㏄にボアアップした」

  • フルフェイス

    レーサーなどがかぶっている、アゴまでを守るタイプのヘルメット。安全面ではもっともすぐれている。

  • ボア×ストローク

    ボアはシリンダーの内径寸法を、ストロークはピストンが上下に動く距離を表したもの。ボア寸法がストロークより大きいものは高回転型、逆にロングストロークのものは低回転型と、エンジンの性格を大きく左右する。

  • ブレーキシュー

    ドラムブレーキの制動をつかさどるパーツ。ドラム内部に配置され、シューがドラムに押しつけられることによって制動力を発生させる。

  • ブレーキパッド

    ディスクブレーキにおいてローターを両側からはさんで、摩擦力で車輪の回転を止める(バイクを止める)摩擦板のこと。ブレーキをかけるたびに減るので定期的な交換が必要。

  • ブレーキフルード

    油圧ブレーキに採用されている、足や手でブレーキをかけたときの力をブレーキホースのなかを通ってブレーキキャリパーに伝える液体。

  • フレーム

    バイクの骨格にあたる部分。モノコックやダブルクレードルなどいくつかの種類があり、それぞれ形状が異なる。

  • ブロックパターン

    オフ車に採用されているような、タイヤのトレッド部分(直接路面に接するところ)に、四角いブロック状の突起が並んでいること。未舗装路の走行での駆動/制動力にすぐれている。

  • プロテクター

    転倒などによって、肩やセキツイなどの身体に受けるダメージを軽減させるためのアイテム。スポンジなどを使用したソフトタイプと、プラスチックなどを採用したハードタイプがある。

  • フロントフォーク

    前輪をはさんでいる2本の棒のこと。伸縮してショックを吸収する。食器のフォークに似ていることから名付けられた。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年8月9日(水)

  • ヘアピン

    ヘアピンコーナーの略。髪を留めるヘアピンのように進行方向が180度変わるようなきついコーナーのこと。

  • ベアリング

    bearing=軸受け。回転する軸を支え、動きをなめらかにする働きがある。たとえば前後輪を支えているアクスルシャフト(軸)はそのまま取り付けると、タイヤが回転することによって生まれる摩擦でうまく動かなかったり、すり減ったりしてしまう。そこで摩擦を減らすベアリングが必要になってくる。

  • 並列(エンジン)

    直列エンジンが横向き(ハンドルをまっすぐにした状態で、ハンドルと平行)になっているタイプのエンジン。

  • ベベルギヤ

    回転軸の角度を変えて動力を伝えるのに使われるギヤ。カワサキW800のエンジンやシャフトドライブに採用されている。

  • ベルクロ

    正式名称:面ファスナー。広く認識されているのはいわゆるマジックテープという名称だが、ベルクロはベルクロ社の、マジックテープはクラレ社の登録商標。

  • 半クラッチ

    クラッチがつながりかけたままの状態のこと。発進時などに使う。エンジンパワーが足りず回転が上がらないときは半クラッチを使うことで補うこともできる。ただし回転数を上げて長時間行なうとクラッチの摩耗を早めるので注意。

  • フェード

    ブレーキを多用することでブレーキ経路に気泡が発生するなどのトラブルで、効きが鈍くなってしまうこと。ちなみに発熱で油圧システム内に気泡が生まれて圧力が伝わらなくなりブレーキが効かなくなるのはベーパーロック(vapor lock)現象である。

  • ハンドルロック

    その名のとおりハンドルをロックすることで、盗難抑止のために考えられたモノ。フレームのヘッドパイプ近くにカギ穴が設置されていることもあるが、イグニッションスイッチで操作することが多い。