あおり運転や事故にあったとき、証拠として活用できる記録を保存してくれるドライブレコーダー。四輪だけでなく、バイクでも『万一の事態』に備えて導入するライダーも増え、またごく一部の車両ではあるが純正採用されるモデルも。多くの場合はいわゆる社外品を選ぶことになるが、どちらにせよドライブレコーダーは注目のアイテムと言える。
だが、免許を取得し、愛機を手に入れ、ライディングギアをそろえたビギナーライダーにとって、ドライブレコーダーを導入する費用を捻出するのはハードルが高い。そんなビギナーライダーに注目してほしいドライブレコーダーが、デイトナが扱うMio(ミオ)からリリースされた。それがMP20だ。なぜ推すのかを、実際に使って感じたことを含めて紹介していこう。
推しポイント1:装着が楽チン
ドライブレコーダーの主流は車体に前後を撮影するカメラを取り付けるタイプだ。さまざまなメーカーからリリースされており、Mioももちろん複数のタイプをラインナップしている。ただ、車体に装着するには配線の取りまわしやカメラをどこにどう設置するかのノウハウが求められる。ベテランならDIYで作業する人もいるだろうが、ビギナーには難しい。そのためプロに依頼することが多いが、当然そこには工賃が発生する。カメラ代も含めると相応の出費に…。ココがドライブレコーダー導入のハードルを高めるポイントになってしまう。
一方、MP20はヘルメットに装着するタイプになる。ヘルメットにマウントを貼り付け、それにMP20を組み込むだけないので、着脱がカンタン。車体に組み込むタイプの場合、車両を乗り替えたときには取り外して、新しい車両に組み直す必要があるが、MP20ならその心配はなし!
推しポイント2:リーズナブルな価格
MioはMP20だけでなく、車体にカメラを組み込むタイプの『MK50』『M820WD』『M802WD』、ヘルメットにカメラを取り付ける『MP30 GPS』をラインナップしている。スマートモニターも付属する最新機種のMK50は7万400円、MK50が登場するまでのフラッグシップと呼べるM820WDが4万8,400円、ベーシックタイプのM802WDが4万700円。MP20と同じくヘルメットにカメラをセットするタイプのMP30 GPSは2万8,600円になる。そしてMP20は2万900円と手が届きやすい価格になっているのだ。
カメラのF値は車体取り付けタイプが1.8なのに対し、MP30 GPSとMP20は2.0とスペックは劣る。MP30GPSと比較すると、MP20はGPSが搭載されていない、カメラの性能が劣るなどの面はあるが、MP20を実際使った感想は『画質などに関してドライブレコーダーとして不満を感じることはなかった』だ。
まずは万一に備えてドライブレコーダーライフをMP20で始める。数年後、資金に余裕が出て、画質や機能をアップさせたいのなら、そのとき上位機種にアップグレードすればいいだろう。
MP20を実際に使ってみた〜内容&準備編〜
コンパクトな箱を開けると、構成内容は『本体(64GB SDカード挿入ずみ)』『ヘルメットマウント』『充電/通信ケーブル』『クイックマニュアル』とシンプル。本体はある程度充電されているので、ヘルメットマウントとドッキングさせれば録画が始まるが、まずはヘルメットマウントをヘルメットに取り付ける。
ヘルメットによるが、ヘルメットを真上から見て中央付近にセット。この際、本体を組み込んでおくとイメージしやすい。ヘルメットマウント側のフィルムを剥がし、ヘルメットに貼り付ける。汚れや脂分が残っていると剥がれやすくなってしまうので、パーツクリーナーなどを使って汚れと脂分を取り除いたうえで貼り付ける。そのまま12時間ほど放置しておけば、実用するうえで十分な接着強度になる。その間、本体をフル充電しておく。
またスマートフォンに専用アプリ『MiVue Pro』をダウンロード。本体のアップデートや本体の角度を調整するためだ。使い始める前に忘れずにダウンロードしておこう。
MP20を実際に使ってみた〜使用編〜
充電ずみの本体をヘルメットマウントに接続すれば、録画がスタートする。ただし、車両や体格によってベストなカメラの位置が変わってくるので、スマートフォンに接続して画角を確認。wi-fiで通信するが、アプリ接続中は録画されないので、画角を決めたら切断すること。
あとは走り出せば、走行中の風景を録画できる。なお、満充電であれば約7.5時間連続録画が可能。走行していないときはヘルメットマウントから取り外せば停止するので、1日のツーリングであれば十分と言えるレベルだ。
それとヘルメットに本体を組み付けるため『重量面でネガを感じるのでは?』と思ったが、128gなので気にはならなかった。MP20はMP30と違って走行中に本体を操作することもないのも好印象だった。
なお、最初は本体を落とすことを危惧して、ヘルメットをかぶる前に装着し、ヘルメットを脱いでから本体を取り外していた。が、なれるとかぶったままでも着脱もできるようになった。
MP20を実際に使ってみた〜画質編〜
実際にいろいろなシチュエーションでMP20を使ってみた。まず画質だが、冒頭でも述べたようにドライブレコーダーとして万一の際の証拠には十分。逆光やトンネル進入・脱出の際でも不満はなく、LED信号もしっかりと写っていた。夜間走行時もとくに気になる点はない。なお、GPSは組み込まれていないものの「衝撃を感知したり・異常なバンク角を検知する」=「事故・転倒」するとイベント録画となり、通常のループ録画のように上書きされないよう別フォルダに保存されるようになっている。
ちなみに撮影中雨にも降られたが、防水性能IP67が確保されているので、何の心配もなく使うことができた。
MP20を実際に使ってみた〜感想編〜
筆者はドライブレコーダーの必要性は承知していたが、これまで個人的に所有する車両に装着することはなかった。というのも複数台所有していることが最大の理由。すべてに採用するには予算の面が厳しい。しかし、ヘルメット装着タイプのMP20なら、どの車両に乗るときでも(個人所有の車両以外にも広報車に乗る機会が多い)、録画できるのはメリットだと感じた。また、ヘルメットマウントは単品で入手可能(3,300円)なためヘルメットを複数個持っていても対応しやすい。
画質も不満ないレベルだったが、気になった点が2点ある。1点目はライダーの頭の動きに連動すること。目視するときなど画角が変わるため、SNSなどに動画を投稿することを考えるなら車体固定カメラの方が向いていると感じた。2点目はマイク。音声も保存できるが、停止中は問題ないが、走行すると風切り音も録音してしまうこと。こちらはアプリの設定からキャンセルすることも可能だ。
それと、本体を定期的に充電する必要がある点に不満を感じる人もいるかもしれない。いざ使おうと思った時に電池切れ…、という事態もありうる。ただこれは『使ったら充電する』を習慣づければ問題ない。
何にせよリーズナブルな価格と使い勝手のよさは、ドライブレコーダーのエントリーモデルとして満足できるレベル。また複数台持ちの人でコスト面でドライブレコーダーを使っていない人にもオススメだ。
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