HUSQVARNA TE150i

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
210
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.210(2019年9月24日)発売当時のものになります

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HUSQVARNA TE150i(2020年モデル)でロックセクションを走行

 

2017年にFI化された2ストロークモデルのTE250iに遅れること2年。TE150もトランスポートインジェクションを得てリニューアル!しかもこのご時世にあって、ナンバー登録ができるモデルへ転身するとは驚き!

文:谷田貝洋暁/写真:関野 温

軽く扱いやすいキャラは入門モデルにぴったり!

HUSQVARNA TE150iのスタイリング

 

扱いやすさだけじゃない勝てるマシンになっている

セルスターターボタンを押した瞬間、始動性が格段によくなっていると感じた。これはTE150iに限らず、2020年モデル全般に言えること。これまでも決してかかりが悪かったワケではないのだが、「キュキュキュッ、ボンッ!」っとしばらくセルモーターが回ってからエンジンがスタートするイメージが、「キュボンッ!」と一発始動する感じ。しかも完全にエンジンが冷えている状態でそんな始動をしてくれるモノだから妙にうれしくなってしまう。

 

実際、エンデューロレースにおいて、リカバリー時の始動性がいいことはかなり重要だ。転倒時に車両を起こしてすぐさま始動できるなら、それだけで一緒に倒れたライバルに差を付けることができる

 

そして走り出して驚いた。前項で紹介しているKTMの150EXC TPIとずいぶん異なるフィーリングを感じたからだ。というのもKTMグループの傘下にあるハスクバーナのマシンは、開発スタッフこそ違えど、KTMと同じエンジンを使って作られてるいわば兄弟モデル。リヤショックがリンク式であったり、樹脂製サブフレームを採用するといった従来どおりの差異はあるけれど、出力に関してはあんまり変わらないんだろうな? なんて予想していたから余計に面食らってしまった。

 

もちろん、極低速域の粘り強さや扱いやすさといった大筋のエンジンキャラクターはどちらも一緒なのだが、ある程度の回転域からわかりやすくパワーバンドに突入するKTMに対し、ハスクバーナは極低回転域からスムーズに伸び上がっていく印象。より初心者向けに極低速をダルめとし、とにかく扱いやすさを優先したKTMに対し、ハスクバーナはエンデューロマシンにある程度乗り慣れており、極低速からスパッとフロントタイヤを持ち上げたりといった瞬発力を活かしたいライダーが扱いやすいようなキャラクターなのだ。

 

もちろんハスクバーナらしい、リンク式のリヤサスペンションによる長めのストロークやソフトなサスセッティングもこのキャラクターを際立たせているように思う。サスペンションによるタメも作りやすく、より瞬発力が高められる感じがある。

 

そんなキャラクターの恩恵を色濃く感じたのが、大きな岩が転がるロックセクション(左ページの下側の画像参照)。こんな難所だと僕のような“少々オフロードをかじった”レベルのライダーでは、どうしてもアクセルワークがナーバスになるものだ。当然、極低回転域を使って走ることになるのだが、そんな場面でも、伸びのいいエンジンは瞬間的にパワーを引き出すことができ、加えて柔らかめのサスペンションが岩の凹凸をいなしてくれるおかげで、おもしろいようにスルスルと進むことができるのだ。

 

また兄貴分であるTE250iに比べると、ものすごくコンパクトに感じる車体もそんな難所での走りに合っている。このTE150iならではの自在感は木の根が密集するようなウッズや沢登りセクションでかなりのアドバンテージになる。確かにワイドオープンするような場面では、排気量による速度の差は出てしまうかもしれないが、難所が続くようなシチュエーションなら、乗る人が乗ればそんなストレートでの遅れ十分補って、お釣りがくるアドバンテージを作れることだろう。

 

HUSQVARNA TE150iのディテール

 

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
軸間距離
シート高
950㎜
車両重量(燃料除く)
99.6㎏
エンジン型式・排気量
水冷2ストローク 単気筒・143.99㎠
最高出力
最大トルク
燃料タンク容量
8.5ℓ
燃費
タイヤサイズ
90/90-21(F)・140/80-18(R)
価格
108万7,855円(消費税8%)、110万8,000円(消費税10%)

HUSQVARNA TE150i 製品ページ

CONTACT

問い合わせ先
ハスクバーナモーターサイクルズジャパン
電話番号
03-6380-7020
URL
https://www.husqvarna-motorcycles.com/jp/

※記事の内容はNo.210(2019年9月24日)発売当時のものになります

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