YAMAHA トリシティ155

短期集中連載TRICITYで行こう!
第9回 ついに登場、TRICITY155!

No.
178
短期集中連載TRICITYで行こう!第9回 ついに登場、TRICITY155!

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※公開中の誌面内容はNo.178(2017年1月24日)発売当時のものになります

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TRICITY155は高速道路も走れる!

 

トリシティは、前2輪、後輪1輪という、画期的な車体構成が採用されたヤマハのLMWモデル。既存の原付2種クラスのトリシティ125に加え、第2号となるトリシティ155がついに登場。さぁ、今度のトリシティは軽二輪クラス。つまり車検がなくて高速道路を走れるのだ

ついに登場、TRICITY155!

今度の新しいトリシティは高速道路走行が可能になった!

「おっ、加速がいいっ!」。エンジンをスタートさせて走り出した瞬間、31cc大きくなった排気量のアドバンテージが感じられ、思わず言葉にしてしまう。

 

既存のトリシティ125は、前2輪のLMW独自の機構のためABS付きモデルで車両重量156kgと、125ccクラスとしては少し重め。もちろん他の車両に遅れをとる…なんてことはないが、軽量ハイパワー系125ccスクーターやもっと大きな排気量の250ccクラスビッグスクーターと一緒に走ると、巡航速度に達するまでにほんの少しだけ時間がかかる。そして巡航速度に達すると、今度はその重さとLMWの特性である“安定感”が活きてくる印象だ。では排気量が31cc大きくなったパワフルなエンジンが搭載されたトリシティ155はどうか? 車両重量は165kg(ABS標準装備)。125比で10kgほど重量増となっているのだが、それをものともしない加速を見せるのだ。

 

実際に通勤にも使ってみたが、シグナルグランプリの成績が激変。他の125ccクラスのスクーターをリードできるばかりか、250ccクラスのビッグスクーターとも一緒に加速していけるだけのパワーがある。

 

もちろん中速域からの伸びに関しては250ccビッグスクーターの方がいいけど、ここから先の速度域は一般公道ではNGの領域。60km/hまでキッチリ加速してくれれば、通勤コミューターとしても十分及第点である。

 

また加速感のよさと同時に乗りはじめてすぐに感じたのが、ハンドルから伝わる衝撃の少なさだ。新型のトリシティ155には、路面から伝わる振動を低減するためにラバーマウントが採用されている。既存のトリシティ125では、確かに路面の凹凸や橋の継ぎ目などによる衝撃を2つの前輪が同時に受けるような場合に、「ゴツン!」という衝撃を感じることがあった。決してハンドル操作を乱されるような大きな衝撃ではなかったが、それを嫌ってのラバーマウントなのだろう。

 

ただね(笑)。ひとこと言わせてもらえばトリシティ125のリジットマウントのハンドリングの方が好み。というのも、ラバーマウントで快適性はアップしているのだが、ハンドリングのダイレクト感がちょっと希薄になってしまったようにも思うのだ。

 

たとえば、車線変更したり、Uターンしたりする場合、車体を傾けるのに体重移動を行なうと思うけど、その重心移動の入力がラバーマウントのおかげで遅れる。これがダイレクト感が薄れるメカニズムだが、中高速域での車線変更などでは、このラバーバンパーの存在を顕著に感じる。とはいえコレは、あくまで個人の好みの部分。トリシティでダートや林道、オフロードコースを走っては、「すげぇよ! トリシティ!」と喜んでいる変質的ライダーの戯言なのであまり気にしないように(笑)。

 

TRICITY155をコーナリングでインプレッション

 

蛇足ついでにもうひとネタ。155にはパーキングブレーキが付いたのだが、これが既存のディスクブレーキを利用するのではなく、新たにドラムブレーキが後輪に追加されている。しかもかなり本格的なブレーキで 効きもいい。恐らく他車からの流用パーツだろうけど、パーキングブレーキだけにしておくにはもったいない装備だ(笑)。

 

ハイ、前回から読んでいる熱心な読者さんはもうおわかりですね(笑)。“このドラムブレーキを使えば、ダートでの後輪ロック&ブレーキターンができるじゃん!”なんて思っているワケですよ。入力装置だけ工夫すれば、ABSと前後連動ブレーキの利点を残しつつ、別途ブレーキロックも可能になるってワケだ。これは楽しそうだ!…って、おやおやもうダレも聞いてませんンネ?

 

いよいよ高速道路を走行!

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電話番号
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URL
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※記事の内容はNo.178(2017年1月24日)発売当時のものになります

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