人生初の金縛られた話

先日、生まれて初めて「金縛り」にあった。そもそも金縛りという表現が正しいのかどうかもよく分からなかったが、人に話すと「それ金縛りだよ」と言われるので、まず間違いはないだろう。はじめ何が起こっているのかまったく分からず、軽いパニックになったのだが、辛うじて声が出た瞬間に身体に力が入り、事無きを得た次第である。

Wikipediaによると、そもそも金縛りとは「主に就寝中、意識がはっきりしていながら体を動かすことができない症状を指す」とのことである。医学用語ではしっかりと「睡眠麻痺」という呼び名があるそうだが、まだまだ「金縛り」という呼び名の方が知名度は高く、インパクトも大きい。もともとボクの中では霊的なイメージしかなく、そちら側(?)に疎いボクにとっては、よもや自分がなるとは思ってもいなかった。が、ネットで調べてみると、意外と一般的なもので情報も多く、健康面での心配はあまりしなくてもいいんだそうである。その原因のほとんどは肉体的・精神的な疲れから起こることが多いらしく、自分はその日、さして運動らしい運動もしておらず、せいぜい部屋の片づけをした程度だったのだが、それが金縛りとどういう因果関係があるのかは正直わからない。

しかしながら、いま思い出しても非常に不思議な体験で、精神と肉体が離れる感覚は「これから天国にまで昇っていってしまうのではないか」と思ったほどであった。なにせ生まれて初めてなので、かなり動揺したが、確かに霊的なものにしないと説明がつかないほど、衝撃的な体験である。

ちなみに「金縛り」という呼び名は、仏教用語の「金縛法」(きんばくほう・かなしばりほう)からきており、“不動明王が羂索(けんさく)によって、敵や賊を身動きできなくしたさま”から由来しているのだそうだ(Wikipedia)。また世界的にもかなり知られているものであり、人種によってかかりやすさの違いがあったりするなど、人体の不思議さを垣間みる現象である。もしかしたら、みんなの金縛り体験を集めたらおもしろそうな気もするが、まぁおそらく怖い話ばかりになってしまうので、そのあたりの話が好きな人には格好のネタになるのかもね。まぁボクにはその手のものは何も見えませんでしたが。

C.ARAi

written by

C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします