10人10色のラフレイアウト

みなさんこんにちは。チャンカメ同様、普段のコラム以外ではほとんど表に出てくることがないボクだけど、今回は年末・年始スペシャルということで、No.105に掲載されている各企画のラフレイアウトを、実際にできあがった誌面と見比べながら紹介していこうかな、と思います。

ちなみに「ラフレイアウト」とは、編集者が誌面を制作するデザイナーに渡す発注書的な役割の書類のこと。なかにはただの落書きにしか見えないモノもあるけど、書類上には誌面構成に必要な要素とそれら情報の優先順位が(なんとなーく)記載されてます。デザイナーはそれを見て編集者と打ち合わせを行ないつつ、発注内容から企画の意図や前後ページとのバランスを考慮したうえで、デザインを組み上げていきます。

基本的に外部に向けて書くものではないので、書類そのものの完成度はあまり問題にはなりません。ただし自分の考えを伝えるための書類なので、書く人によってかなり雰囲気が違ってきます。本当なら全部を紹介したいところではありますが、今回はいくつかの企画をかいつまんで紹介していくことにしたいと思います。

それではまずはトビラから。

 

 

これは特集ページのトビラのラフで、書いたのはマンボ編集長。編集長はこんな感じで、シンプルでほぼ要素だけの指示が多いです。そして実際に誌面になったのはこんな感じ↓

 

 

もはやラフの面影はないけど、要素は同じです。むしろデザインに関しては、ラフを忠実に再現することはあまりなかったり。

 

続いて、次も特集の中のひとつ、「2011 BIKE LIFE CALENDAR」。

 

 

トビラに引き続きこちらも編集長が書いたもの。あまり余計なことは書かず、「男は黙って背中で語る」的なラフになってます。実際の誌面はこうなりました↓

 

 

あまり多くを語らないラフとは一転して、実際の誌面はPOPな仕上がりに。月の表示のレイアウトが変更されているところがポイントです。

 

続いては、やたぐわぁ担当の旅企画のラフ。

 

 

汚いですね〜(笑)。こんなところで晒されると分かっていれば、もう少しキレイに書いたのでしょうが、編集長とは一転して、かなり男っぽい仕上がりなのが、やたぐわぁのラフの特徴です。たまに解読不能な文字があったりするけど(笑)、慣れてくると不思議と分かるようになるのだとか。ごくまれに本人すら読めない文字があったりもします。そして実際の誌面はこちら↓

 

 

極力単調にならないよう注意をし、レイアウトも工夫をしてます。キャッチコピーが変更されるなど、細かな修正を経て完成へとこぎ着けます。ときには全体的にやり直しをすることもあったりとか。

 

続いては、12月12日に行なわれた、タンスタ忘年会のレポートページ。

 

 

こちらは再びマンボ編集長のラフ。気になる「セクハラ」の文字ですが、なんと最近コラムのローテーションにも加わったKJが、スタッフ・ヤクシジにセクハラをしたとかしないとか。

 

 

この件に関するKJのコメントは本誌・編集後記のページを参照のこと(笑)。こういったページは、当日の雰囲気が伝わるよう意識して元気な誌面にするよう心がけています。

 

続いては、KJのセクハラ被害者(?)である、スタッフ・ヤクシジ担当の保険のページ。

 

 

女性らしい細やかなラフ…ではありませんが、少なくともやたぐわぁよりは比べものにならないぐらい見やすいラフ。ラフが見やすければ、当然作業効率も上がります。そうしてでき上がった誌面がこちら↓

 

 

細かい表の内容や、各ブロックのレイアウトに修正を加えたら完成です。

 

 

こんな感じで、編集者とデザイナーの間で何度かやりとりをし、文字校正(間違いがないかチェックする作業)を経て、印刷に回るのが通常の進行です。

 

実際にはタイトな日程が多いため、複数の原稿を同時進行させていくことがほとんどで、〆切一日前ともなると編集部内にはかなりピリピリした空気が漂いはじめます。わりとタンスタ編集部はノンビリしすぎて、発売日に間に合うギリギリの進行になってしまうこともあったりするんだけど…(汗)。

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