スーパーチャージャー
過給機の一種で、排気を利用して吸気を加圧することで燃焼効率を高めようとするターボチャージャーと異なり、クランク軸の回転運動を利用して吸気を加圧する構造を指す。自然吸気以上に爆発的なパワーを得ることができる。パイク用として過去に純正採用された例はなく、ごく一部でチューニングパーツとして流通していたが、2015年にカワサキがニンジャH2で純正採用。現在では同社ニンジャH2シリーズのほかZ H2も純正採用する。
クルーズコントロール
通常、バイクは手を放すとアクセルオフになるが、設定した一定の速度を維持できる機能。クルマではオートクルーズと呼ばれている。ブレーキやクラッチ操作でキャンセルできるが、キャンセル操作後も直前までの設定速度で定速走行できる機能などもすでに採用ずみ。さらに発売予定のドゥカティ・ムルティストラーダ1260GTでは周辺状況を認識して速度・車間距離を調整するレーダー式クルーズコントロールを世界で初めて純正採用する予定だ。
スロットルバルブ
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レスポンス
直訳すれば“応答”ということになるが、バイクの場合はアクセル操作でのエンジンの反応を主に指す。「レスポンスがいい」というのはアクセル操作にエンジンが敏感に反応するということ。なお、プレーキ操作による効き方、悪路やコーナリングでのサスペンションの動きを示すこともある。
ヤマハのナイケンと、MT-09のエンジン音聞き比べ動画。両者とも同じ直列3気筒エンジンで、同排気量ですが、クランクまわりの慣性マスが異なり、音を聞くと吹け上がり方に大きな違いがあるのがよくわかる。MT-09は軽めのクランクマスで吹け上がりが早くスポーティ。一方、ナイケンはツアラーテイストのおっとりめな吹け上がりで、アクセルを戻したときの回転の戻りも遅め。走ってみると吹け上がりももちろんだけど、ナイケンの方が、スプロケットの丁数が違うこともあり、 低速コーナーでギヤをおとさずと粘ってくれる。やはりツアラーテイストのナイケンはゆったり気持ちよくワインディングを流せる。…でもそんなつもりがなくてもけっこう速いんだよね、このバイク。乗るだけで腕が数段上がった気になってくる!
タンデムスタイルさんの投稿 2018年10月29日月曜日
油圧
エンジン内部を潤滑、清掃、冷却、密閉するエンジンオイルはオイルポンプによって圧力をかけ、各部に送られている。この油圧が低くなるとオイルが行き渡りづらくなり、焼き付きなどの原因となる。なお、パスカルの原理を利用して力を増幅させるディスクブレーキのことも油圧式というが、エンジンオイルの油圧とはまったく別物。
ベアリング
bearing=軸受け。回転する軸を支え、動きをなめらかにする働きがある。たとえば前後輪を支えているアクスルシャフト(軸)はそのまま取り付けると、タイヤが回転することによって生まれる摩擦でうまく動かなかったり、すり減ったりしてしまう。そこで摩擦を減らすベアリングが必要になってくる。
フリクションロス
friction=摩擦。主に金属部品同士に摩擦が起き、力を損失してしまうこと。これを減らすことで、燃費の向上、パワーアップなどにつながる。
パワーバンド
搭載されているエンジンがもっとも効率よく働く回転域のこと。「パワーバンドが広い(狭い)」というように、エンジン特性を説明する際に使うことが多い用語だ。
ハンドルロック
その名のとおりハンドルをロックすることで、盗難抑止のために考えられたモノ。フレームのヘッドパイプ近くにカギ穴が設置されていることもあるが、イグニッションスイッチで操作することが多い。
ピーキー
アクセル全閉から全開までなだらかにパワーが上がるのではなく、ある回転数から突然、力強さを増すような特性のことをいう。「ピーキーなエンジン」のように使われる。
そのパーツがはめ込まれていること。ウインカーがカウルに埋め込まれているスタイルのことを「ウインカーはカウルにビルトインされる」と説明する際に用いる。
Vツイン
V型は2つのシリンダーがV字に傾いたレイアウトになる。独特の鼓動、排気音にファンも多い。スポーツバイクにはV字の角度が75〜90度Vツインが多く。アメリカンなどのモデルにはさらにV字の角度が狭い(挟角)Vツインエンジンが採用され、もちろんキャラクターも鼓動感も違う。
本日の相棒は、スズキのVストローム650のスポークホイール仕様、XTの方。従来モデル比でずいぶんエンジンフィーリングが変わってますね。従来モデルはもっとこうドカドカッという小粒なパルス感があった記憶がありますが、モデルチェンジした新作は、バイイインと軽やかにフケあがるキャラクターになってます。また、気になる新装備のトラクションコントロールの介入具合を知りたいんだけど、このあたりにダートってあったっけ?
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年6月27日火曜日
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2016年12月6日火曜日
熱ダレ/タレる
長時間の連続走行により発熱してしまい、本来の性能が発揮できていない状態を指す。タイヤ、エンジンなどで発生しやすい。
ノーマル(STD)
新車そのままの状態でユーザーによる変更点がいっさいほどこされていない車両のこと。ちなみに中古車はすでにカスタムされていることがあり、買ったままの状態でもノーマルでないことがある。STD(=スタンダード)と書くこともある。
バースト
タイヤが破裂してしまうこと。発生する代表例は高速連続走行時で、タイヤの空気圧不足が主な原因。タイヤへの負荷が大きくなる高速連続走行時、タイヤ空気圧が低いと“たわみ”が大きくなる(=スタンディングウェーブ現象)。たわみが連続するとタイヤは異常発熱し、最終的には破裂してしまう。
バックファイア
エンジン内の爆発が、点火時期の狂いなどの原因で吸気側(エアクリーナーなど)へ逆流すること。対して、エンジンで完全燃焼しなかった混合気がそのまま排気され、マフラーの中で爆発するのはアフターファイアという。
バッテリーあがり
なんらかの原因でバッテリーの電圧がセルモーターを満足に回せないくらい低下(放電)してしまった状態。
並列2気筒エンジンのことで、シリンダーが平行に並んでいるタイプ。バーチカルツインとの違いは、車体に対してシリンダーが垂直方向に直立しているのか、そうでないかの違いだけ。