この時期は滑れない話

先日、関東地方を見舞った大雪騒ぎがひと段落し、ようやく道路に残った雪も気にするレベルではなくなってきた今日このごろ。こんな大人になって滑って転ぶと、痛いというより恥ずかしい方が先に立つけれども、受験生の前で滑ったらかなり不謹慎だよね、と最寄りの駅に降り立つ高校生の集団に遭遇しながら思うわけである。

受験生にとっては「滑る」とか「落ちる」なんて言葉は、たいそうな禁句だと思うが、 そもそも禁句とは和歌や俳句などの世界から来ている言葉なんだそうである。自分としては、縁起を担いだり、または人の感情を害さないよう、時と場合によって使用を控えるべき言葉だと解釈しているが、いざそういったことを気を付けてしゃべるとなるとなかなか難しいのではと思うわけである。

 

禁句の中でわりと浸透しているのは冠婚葬祭、とりわけ結婚式やお葬式などで言われているもので、結婚式なら「切れる」とか「別れる」などといった離婚を連想させるものが該当する。また、お葬式だと「再び」とか「重ねがさね」といった、不幸が連続するようなことを連想させる言葉が一般的にNGなのだが、正直自分はそういったことを考えて臨んだ記憶が一度もない。そう考えると今までよく使わずに済んでたなぁと思うわけで、むしろ、もしかしたら無意識のうちに使ってしまったこともあったかもしれないと、今さらながら背筋を凍らせている次第である。

 

その他にもよくよく調べてみると、いろんなイベントごとに、禁句があって、これを網羅できている人はなかなかいないだろうな、というのが正直な印象だったりする。ただこれらの言葉も、NGワードよろしく、使ってしまったからといって罰金を払うこともなければ、誰それに非難されるわけでもない。本質的には、こういった気配りをする心が大事だと思うわけで、裏を返せば気配りの心を持って普段から人に接していれば、自然と使うことはない言葉なのかもしれないと思ったり。

どうやら関東地方では、これからまた積雪があるかもしれないとの予報が出ているが、この時期はくれぐれも受験生の前で派手に転んだりしないよう、注意したいところである。まぁ転んで恥ずかしいだけならまだいいのだけど、骨折でもしたらシャレになりませんので。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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